「初日前に見られるチケット2枚って何だよ」
「金さえ積めば公式の玄関から買えるってことだよ」
「何と何?」
「ヤマトクルーのプレミア上映会と前夜祭」
「なるほど」
「これでアンドロメダ並に波動砲2門体制で第三章にはるばる望む」
「ところでガミラスの罠って何?」
「よくぞ聞いてくれました!」
恐るべきガミラスの罠 §
「この2枚、実は同じローチケ経由でゲットしていて同じ場所で入手した」
「どこ?」
「某ローソン。ネットで予約して某ローソンの端末で手続きして、レジでチケットを受け取った。基本的に同じ」
「なら簡単じゃないか」
「いいや。実はそこにガミラスの仕掛けた恐るべき罠があった」
「なんだって?」
「最初に前夜祭のチケットをゲットした。これは可能だった」
「うん」
「ところが、プレミア上映会のチケットが発券できない」
「なんだって!?」
「同じ操作手順では発券できないのだ」
「なんでだよ。違う端末とか?」
「いや、機械は同じ」
「それはおかしいじゃないか」
「いいかい。ここがポイント。まず、発券には2つの番号が必要。1つは予約番号。もう1つはパスワード的な番号」
「うん」
「前者の番号はローチケから通知されてくるのですぐ分かる」
「そうか」
「ところが後者の番号は通知されないで以下のような説明が付いてくる」
【予約時に入力された番号】
以下のいずれかになります。
●LEncore会員、モバイル会員、ローチケ会員で予約された方
⇒会員ID
●ローソンWEB会員で予約された方
⇒チケット引取番号
※チケット引取番号は、ご予約されたローチケ.com内「マイページ」または
受付サイト内「申込確認」にてご確認いただけます
※ローソンWEB会員で、2012/7/22(日)までにお申し込みされたチケットのお引き取りは「電話番号」を入力してください
●会員認証(ログイン)を行わずに予約された方
⇒電話番号
※電話番号は、ご予約時にお客様が入力された番号となります
●ファンクラブなど、指定された番号で認証(ログイン)を行い予約された方
⇒受付会員番号やシリアルNoなど
(販売方法により呼び名が異なります)
「ふむふむ。でも、それなら自分の行動でどの番号か分かるはずだよね」
「ところがここで1つの曖昧さが出てくるのだ」
「えっ?」
「前夜祭は『●会員認証(ログイン)を行わずに予約された方』に該当するので電話番号を入れた。これは当たり。ところがプレミア上映会も別に『認証(ログイン)』を行ったつもりはない。なぜなら、IDとパスワードを入れるという意味での『認証(ログイン)』は行っていないからだ」
「じゃあそっちも電話番号?」
「そう思ったがそれは違っていた」
「えっ?」
「ヤマトクルーから個々のクルー宛に送ってきたメールに書いてある番号がそれだったのだ。確かにその番号は入力させられたが、それが『認証(ログイン)』であるという意識はなかった」
「番号確認だけに思えるってことだね」
「でも、それはローチケ側では『認証(ログイン)』と認識さていた」
「つまり何?」
「ローチケから通知された番号とヤマトクルーから通知された番号を入れて発券可能だったのだ」
「それは分かりにくい!」
「更にもう1つ紛らわしい問題があった」
「それは何?」
「昔ローソンのIDを発行していた。その時のパスワードのメモが残っていたので、もしかしたらそれではないかと迷走してかえって時間を食った」
「教訓は?」
- 説明はよく読もう
- 自分の常識は棄てよう
- 海峡があるかどうか分からないからといって、いきなり迂回は禁物。かえって時間が余計に掛かる
「海峡ってなんだよ」
「ジブラルタル海峡では無いと思う」
オマケ §
0926 (3) より
西崎さんは素直に「だれもファンがいない状況からの発進」を意図し、2199班は「自己満足でも良い、俺たちファンが見たい物」を意図した。
「目から鱗が落ちた」
「それはなんだい?」
「発進式の『俺達のヤマトSP』の俺達の意味だ」
「そうか。この『俺たち』なんだね」
「だから、『敵は大戦車隊だ』というときに、多弾塔砲ではなくヤーボのコスモゼロが飛んでくるヤマトになるわけだ」
「ひ~」
だから今でもホントにファンはいるの?と思ってる人も、まだ居る。
だから、声を上げて欲しいの。いるぞ!ってね。
「実はここでグサッとくるものがある」
「なんだよ」
「本当にヤマトファンはいるのか疑っている自分が実は2ついる」
「えー。2つもかよ」
「アンドロメダの波動砲並み」
「それはもういいって。それじゃ1つめはなに?」
「ガラガラの劇場で1人で見て納得して帰ってくるという予測を立てていた。そこで、自分はヤマトファンの不在を確信していた」
「えー」
「実際は意外にもかなりの人が動員されていて認識を変えたけどね」
「もう1つは?」
「2199の時代に入ってヤマトを語る人が増えた。でも、その人達は何者? 本当にヤマトファンなの? ヤマトファンならなぜ今になって語り出したの? 少なくとも復活篇以降、語るチャンスはそれまでいくらでもあったのに、なぜ語らないの? ヤマト語りが受けるあるいは金になると思って急に語り始めただけじゃないの? そんな疑念がぬぐえない。ならば彼らは本当にファンなのだろうか?」
「その疑惑に根拠はあるの?」
「ある。しばしば、とてつもなく古い話を蒸し返されるからだ」
「えーっ!?」
「実はヤマト世界は完全に静止していたわけではなく、徐々にいろいろな進行を見せていた。ガンダムとヤマトが並んでいたら迷わずヤマトを取るような人ならその流れを把握していたはずだ。PSのゲームとか、松本零士の新宇宙戦艦ヤマトとか、そのあたりは好きか嫌いかは別として押さえていて当然。音楽のETERNAL EDITIONってどうよ、という話も普通に入っている。(自分で買ったかどうかは別として)。作品への視点も良い悪いは別としてもっと突き放した冷静な視線で見られるはずだ。しかし、30年前のファンが浦島太郎のように現れて『当時のかっこいい物知りヤマト話』をアップデートしないまま語るケースがしばしばある。そして、その話は今となっては俗説に過ぎないことが検証済みだったりすることも多い」
「ひ~」
「そういう意味で、『本当のヤマトファンの厚み』がどれぐらいあるのか、けっこう信用していない自分がいる。彼らは、ヤマトで一旗揚げられないと知ると、あっさり去ってしまう可能性もあるし、そもそもそれほどヤマトへの投資もしないだろう」
「なぜ投資をしないの?」
「過去の遺産でやる気だからさ。だから、復活篇とかSBヤマトは劇場で1回見たぐらいの記憶で叩いて流したい気持が大きいようだ」
「2199は違うわけ?」
「過去の遺産で扱えるからな。何しろ、ヤマト1974に基本的に忠実だし、ヤマトから離れていても語れる萌えキャラ軍団までいるしな」
「でも、2199は第三章からかなりヤマト1974から離れて行くみたいだよ」
「そうだ。それに連動して離れてしまう人たちが出る可能性はあり得ると思ってしまう自分がいる」
「それが君の罪だね」
「それだけじゃないぞ」
「えっ? まだ罪があるの?」
「自分は2199のフィルムの中身がどうであれ、反撃して来ぬ模型のヤマトを作っていればいい、と思ってしまうずれた部分も罪だろう。正面から2199を受け止めていない」
「ひ~」
オマケ2 §
「だから、『敵は大戦車隊だ』というときに、多弾塔砲ではなくヤーボのコスモゼロが飛んでくるヤマトになるわけだ」
「は?」
「2199のスタッフは同族じゃ、と思った瞬間」
「なんだよ」
「グレートメカニックDX22に、スタッフが『ヤーボ』って発言しているのを見た時」
「エンケラドゥスで戦車を攻撃するコスモゼロを見て、ヤーボだヤーボだと騒いだのは正しかったわけだね」
「あれは野暮な行為かと思ったらヤーボで良かった」
「野暮でも薮でも無かったわけだね」
「薮をつついてヘビを出さなくて良かった」
「ひ~」
「2199には突っ込みどころも多いが、どこかで一脈通じている部分もある。心情が何となく分かっちゃう部分があるのだよな。だから捨て置けないって部分はある」