「やっと私にも届いたぞ」
「おめでとう」
「それじゃエヴァンゲリオン」
「ぎゃふん」
表紙 §
「この表紙、ラフな線なのにやたら的確に特徴を捉えている良い絵だと思ったら羽原さんか。ナイスだ」
「誉めるね」
「むしろ、この方がいい」
「は?」
「このイラストのヤマトは2199ヤマトにしては艦首が太りすぎ」
「太りすぎの方がいいの?」
「2199ヤマトの弱点は正確すぎて息苦しいところ。昔のヤマト1974はもっとおおらかで、カットによってどんどんヤマトの形状は変化したものだ。そういう意味では、十分すぎるほどヤマトの範囲に収まっている絵だ。そこはむしろ勢いとムードでこの絵で勝利」
「ひ~」
「この調子で復活篇2も頼みます」
第三章 §
「ちょっとネタバレ過剰気味だけど、肝心なことが分からなくてアレだ」
「不満なのだね」
「と思ったら爆弾があった」
「は?」
「CONFIDENTIALの絵が凄すぎる」
「え?」
「絶対に見られるはずが無いと思っていたアレが見えるが、ストーリー展開上矛盾が無い。アレがそこにあってもおかしくないのだ」
「えー」
「その1枚の絵が収穫」
2199 §
「設定資料過多だと思う」
「特にどのへんが?」
「サブキャラの設定が多すぎ。ブリーフィングルームのパイロット達のほとんどに設定が存在するのは作りすぎ」
「覚えきれないよね、誰も」
「あ、でも1つだけ良かったこと」
「それは何?」
「航海科に林がいた。忘れられないで設定を作って貰えて良かったね、林君」
「森君じゃなくて?」
「林君だよ」
「はやしー、バラン星との誤差は?」
「プラス3度です」
イチオシ §
「というわけで、イチオシは笠原だ。設定資料が全身とバストアップの2枚しか掲載されず、下の名前も無い」
「ヒルデじゃないの?」
「いかにも『おまえらヒルデ好きだろ? グッズ量産してやるからどんどん買え』と言われると萎える。それより、まさに壁の花の笠原の凄く微妙な顔かたちの方がグッと来るね。いかにも人気取り要員じゃ無い自然さがいい」
「えー」
「でなければ、しまじろうと子供達のイラストのポニテのっぽのねえちゃん」
「ひ~」
「過去の感想でも言及したと記憶する」
メニュー §
「必死に画面から読み取るから面白いのに、ズバリ掲載されてしまうとなんだかなあ」
「ひ~」
「しかし、平田主計長の気まぐれちゃんぽんとか、皿うどんって何だろうな」
「九州出身なのかな」
「設定上、長崎県出身」
「長崎か」
「問題は気まぐれの意味。何が入るか分からない闇鍋状態?」
「上品な物腰なのに、やるねえ」
むらかわイラスト §
「1枚の絵になっているが、文句なく古代が主人公の絵だ」
「ヤマトが主人公だと思う人たちへの静かな反逆?」
「さあ、知らない」
メンコ §
「持ってなかったです」
「ひ~。君にもついていけない話題があったのか」
「ついていけない話題は多いよ」
西崎義展特別編 §
「中身も凄いのだが、実は司会の桜井信之さんはキャラフェスでいろいろお話をして緑の宇宙戦艦ヤマトも置かせて頂いた大恩人なのだ」
「えっ?」
「そういう意味でよく知っている人が司会をしているわけで、この人達への心理的な距離がそれほど遠くない」
「西崎さんの遺族は、直接の知り合いでは無いが、知っている人を仲介するととても近い位置にいるわけだね」
「もちろん、直接お話ししたいとかそういうことでもないが、心理的にはとても近い感じがあった」
「そうか」
「しかし、水上飛行機で芦ノ湖に強制着水させたというエピソードは凄いな。第3新東京市より凄い」
「なぜ?」
「あっちはフィクション。こっちはノンフィクション」
原田真琴(21) §
「編集後記は、キャラが書いていることになっている。そういう設定だ」
「そうか」
「でもさ。(21)って書いてあるんだよ」
「えっ?」
「(21)が付くことで、急に生々しい生きている感じが出てきている」
西崎彰司さん §
「追伸のところで、紙面の余裕があれば身上を公開と書いてあるけど、そこは公開して欲しいな」
「なぜ? 西崎義展さんじゃないのだよ」
「西崎義展さんではなく、西崎彰司さんとはどんな人なのか、さっぱり全く分からないのだよ。あまり前面に出てこないから」
「興味があるってこと?」
「実は西崎義展さんって凄く昔から顔を露出しているからかなり見ている。それと比較して、西崎彰司さんって最近のヤマトに名前が出てくるのに実態がよく見えない」
「なるほど」