「第一章、第二章に続き、第三章冒頭10分間だ」
「お約束の10分間だね」
「しかし、たった10分でもポーズと巻き戻しを繰り返してかなり時間を食った。以下に書いていない場所でもけっこう止めて確認している」
「えー」
感想 §
『宇宙戦艦ヤマト2199』第三章「果てしなき航海」 冒頭10分 無料配信!より
- 冒頭の飛来する岩塊。影から出てくるヤマト。ガラスに映り込んでいる沖田。
- 「ライトに弱いアニメ」という批判に対する頑張りと見た。
- 森雪の席のパネルは丸いレーダーが1つ。2つになっていないのはヤマト1974のリメイクとしては正しい。2つになるのはさらば以降
- 藤堂より隣のおっさんの方が偉そうだ
- 「コスモリバースシステム」というのは、やはり分かりにくい。放射能除去装置なら誰でもすぐ分かる
- ヘリオポーズの影響が出始めているようです
- KAORUのロゴのクマさんカップ
- 新見と伊藤の会話。エヴァンゲリオンっぽくてイヤ
- そう思うと、KAORUもエヴァンゲリオンっぽい
- PROJECT IZOMO STAFF ONLYのカップ。ロゴの書体が特異。シンプルな線の穴開きフォント。こういう書体で決めるのもありなら、緑の宇宙戦艦ヤマトの名前のロゴにキット付属のシールを使わなかったのも正解だ
- 「希望する者には交信を許可することにした」って、それじゃ希望しない古代を無理矢理通信室に入れられない
- 赤道祭の説明が強引すぎるが、沖田の説明が強引ではない
- 第1主砲手前下の台船の引き出し口が開いている。艦首の謎の格納庫の明確化だ
- 仮装で萌え衣装を着るという発想は、萌え世代の発想だな
- もう1つヤマト2199のデザイン上の弱点を見つけた。展望室の上下も透明だが、これは窓の大きさを直感的に把握しにくく、全体のサイズが分かりにくい。アニメではアップで中に人を描き込むことでサイズを分からせることができるが、模型では無理だ
- 乾杯シーンの手前の女性キャラ、003っぽくないか?
- 後のピンクの制服の女性は京塚ミヤコっぽくないか? (2199での設定名は笠原らしい。航海日誌Vol.1より)
- 居場所が無いはずの古代。ところが、山本が来てしまい居場所ができてしまう。これでは物語が質的に別物になる
- うろうろ艦長・お邪魔虫艦長 (これは正解)
- 薮登場。無駄に走っている仮装女性達
- 笑って交信室に入るけどみんな泣いて出てくるという展開がない
- 闇物資!
結論 §
「簡潔に要約してくれよ」
「文句を言っているように思えるかも知れないが、どんなに変更しようと最終的に辻褄が合っていれば良い」
「なら問題はない?」
「最終的にどうなのか、冒頭10分間に結末が含まれていないから判断の付けようが無い」
「ぎゃふん」
「このようなアドバイスもあることだし、すぐに判断は出さず見守ることにするさ」
1001 (4)
より
2199がこの先大幅に1974と物語の成り行きを異にすることはないよトーノさん。ただしアレンジ率は上がる。
「アニメは最後まで見ないと分からないってことだね」
「ヤマト2199の落とし所はまだ見えない。おそらく第三章でも無理で、落とし所は結末に近くならないと見えてこないだろう」
「では君の次の行動は?」
「プレミア上映会待ちだ」
「なんだかんだ言って、やっぱり見たいわけね」
「プレミア上映会と言われる日まで、まであと3日。3日しか無いのだ」
オマケ §
「自分に取ってのヤマト2199とはいったい何か、その位置づけが明確に出てきたようだ」
「というと?」
「自分にとってのヤマトとヤマト2199は絶対に同じではない。しかしながら、作っているスタッフにとっては、これがヤマトなのだろう」
「ヤマト2199は否定するという意味?」
「その否定に意味は無いよ。それは自分の解釈が絶対で、他人の解釈が全て間違っているという子供のリアクションだ」
「では否定しないなら違いにどんな意味があるの?」
「ヤマト1974に関しては以下の2点は割と見えてきた」
- ヤマト1974はどこから来たのか
- 自分がヤマト1974に至る道筋はどこにあったのか
「しかしながら以下の点はまだあまり踏み込んでいない」
- いかにしてヤマトファンという人種は成立したのか
- なぜヤマトは社会に対して突破貫通力を得たのか
- どのようにしてヤマトブームは始まったのか
- どのようにしてヤマトブームは終わったのか
「つまりどういうこと?」
「ヤマト人気・ヤマト解釈は雲なのだ。1つに限定されない。自分の解釈は雲の1断面に過ぎない。しかし、他人の解釈は断片的にしか見えてこない。ヤマト2199とは自分とは違う他人の解釈を全体的かつ総合的に26話使って知ることができる非常に興味深いサンプルなのだ」
「2199は新しい時代の何かの基準にはなれないという意味?」
「それは終わってみないと分からない。これはあくまで自分が見るモチベーションの問題だ」
「客観的な評価では無い、ということだね」
「そうだ。あくまで個人的な期待だ。そして、スタッフはその期待に応えようとしてヤマト2199を作っているわけではない」
「つまり、すれ違いの恋愛ドラマみたいなものか」
「とりあえず、自分にとってのヤマトはエピローグを迎えつつある」
「えっ。どうしてだよ。一生1ヤマトファンを貫く気は無いのかよ」
「人間が無限に同じままというのも不自然だろ」
「えー」
「デスラーだって、地球の敵から地球の援助者に変化したのだ」
「そんな風にヤマトで説明するくせに」
「ヤマトはフィクションで方便なのだ。従って、ヤマトは終着点たりえない」
「ヤマトは通過駅?」
「それが正しいヤマトの認識だと思う」
「えー」
「よく老人ホームでガンプラを作っているガンダムファンという未来予測があるのだ、そのような方向性を目指したいとは思わない」
「でも、なぜここでエピローグという言葉が出てくるわけ?」
「意外と模型のヤマトがトラウマだったことが分かったからだ。模型を作りたがった割に、ヤマトだけは作っていなかった。だから、ヤマトを作ることは1つの屈折が解消されるになる」
「それだけ?」
「いいや。その時に、ヤマトのデザイン上の弱点を自分なりに取り上げてそれを補強するように改修していくとヤマトが相対化されて絶対的な立場から降りてしまう」
「でもさ。それって、ヤマト2199のおかげとは言えない?」
「言える。手頃なサイズで扱いやすいヤマトのキットが発売されたおかげで、この境地に達することができた。だから、そういう意味ではヤマト2199のおかけだ。おそらく、旧ヤマトキットではここまで来られなかった」
「ではヤマト2199を否定できないじゃないか」
「だから何度も言うが、ヤマト2199は否定しない。いろいろな恩恵をこちらは受けているのも事実だからだ」
「でも君のヤマトは最終段階なのだね?」
「そうだ。既に対ショック対閃光防御して砲口に光が集まっている段階だ」
「最終段階と言いつつ、いちいちたとえ話がヤマトだよ」
オマケ2 §
「君は作品としてのヤマト2199を評価する気が無いの?」
「それは終わってからの話だ。今の段階ではまず見る。見ないと始まらない」
「かなり慎重じゃないか?」
「ヤマト2199はまだ折り返し地点にも達していないのだ。結論を出すのは早過ぎるさ」
「でも、1/1000ヤマト2199には何かしら確定的な言い方があるような気がするぞ」
「1/1000ヤマト2199という商品は既に完結した形で世に出ているからな。それは語れるし評価もできるよ」
オマケIII §
「もし老人ホームに入って模型を作ることを許されたら何を作る?」
「そうだなあ。フルスクラッチでリバティ級なんて良いのじゃないか?」
「どこの国の軍艦?」
「WW2当時のアメリカの戦時標準船。貨物船だよ」
「ぎゃふん」
「枯れた趣味というのは、ここまで枯れないと面白くないだろ」