2012年10月06日
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獣アニメはどこから来たのか

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 獣アニメの始祖がどこにあるかは非常に難しい問題である。

 フィリックス(1910年代産まれ)やミッキーマウス(1920年代産まれ)も獣アニメの始祖と言えなくは無い。日本でも、1940年代の桃太郎の海鷲や桃太郎 海の神兵で、既に獣アニメとなっている。桃太郎シリーズでは、桃太郎は人間でも兵隊として戦う部下は動物なのである。

 ただし、アニメを字義通り『アニメーションではなくアニメ』として捉えるなら、アニメという用語が成立する前にアニメはそもそも存在しない。アニメの語源はいろいろあるようだが、社会的に一般化したのは宇宙戦艦ヤマトのブーム以後である。しかし、宇宙戦艦ヤマトは1974年の放映当時は低視聴率番組であり、この時点ではまだアニメという言葉は定着していない。従って、宇宙戦艦ヤマトと同じ1974年に放送されいてたカリメロ(タマゴの殻の帽子をかぶったひよこの獣キャラの作品)は狭い意味でのアニメに該当しない。(しかし、国産リミテッドアニメは全てアニメと解釈するなら該当する)

 この狭い意味での獣アニメの始祖も判然としないが、おそらく宇宙戦艦ヤマト自身に含まれるビーメラ星人が狭い意味での最初の始祖と考えて良さそうに思える。昆虫型宇宙人のビーメラ星人は、女王の圧政に苦しんで反乱を起こす。十分に人格があり、キャラクターと見なしうる。デザイン的にもミツバチ的な特徴と人間的な特徴が合わさった外見であり、獣キャラの条件を十分に満たす。それ以前に、冥王星の現住生物や、ガス生命体なども出てくるが、いずれも明瞭な人格を持っているとまでは描かれていない。

 国産テレビアニメ(広い意味でのアニメ)に限定した最初の獣アニメは狼少年ケンではないかと思うが定かでは無い。狼少年ケンの放送開始は1963年でそれは筆者の産まれる前の出来事である。

 世界名作劇場は、特に獣キャラが多い。たとえば、フランダースの犬は明瞭に犬に主人公の相棒としての属性を与えられている。このシリーズに関しては、おそらく1969年のムーミンが獣アニメの始祖であろうと思うが、これも定かではない。ムーミンはムーミントロールという妖精であって、獣キャラには該当しない(ムーミンはカバではない)と解釈するなら、始祖は山ねずみロッキーチャックということになる。