「きちんと緊張感のあるアニメはちょっと見ればすぐ分かる、と豪語していたが、別に自信があったわけでは無い」
「わははは」
「しかし、今期の新番組ではアイカツから目が離せなかった。第1話を最後まで見てしまったよ」
「そんなに緊張感があった?」
「ああ、そうだ。歌もいいしな」
「なぜそんな女児向けのアニメがいいの?」
「いいアニメとは、誰向けに作られるものかは関係ない。基本中の基本だ」
「えー」
「しかし、気になるから少し調べたよ。その結果、当たりの理由が分かった」
「なに?」
「ママ4以来ってなんだよ」
「不思議だわ、私達。はるかな時を超えて、サンライズの女児向けアニメに再邂逅するなんて」
「まさに」
「しかも、示し合わせた訳でも事前情報があったわけでも無い。映像から来る波動に引き寄せられたんだよ」
「つまり超能力? 運命?」
「いや。そんなオカルトは信じない」
「じゃあなに?」
「やはり、きちんと緊張感のあるアニメはちょっと見ればすぐ分かるのだよ」
「ぎゃふん」
「とりあえず、スタッフの中で2つだけ名前をピックアップしておこう」
- スーパーバイザー - 水島精二
- 音楽 - MONACA
「水島精二ってだれ?」
「ガンダム00の監督。ガンダムでファーストコンタクトものをやろうとしうた張本人。しかし、ここでは別の作品で説明したい」
「なに?」
「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」
「君はハガレン見てないはずじゃ」
「この劇場版だけ見ている」
「なぜ?」
「録画してちらっとみたら最後まで目が離せなかったから」
「結局、どんな映画なの?」
「第1次大戦と第2次大戦の間のドイツが舞台で、勃興期のナチスが出てくる内容だ」
「とてもハガレンとは思えない」
「まさにハガレンとは思えない展開を含む良い映画だよ」
「それでMONACAってなに?」
「知らない」
「えー」
「音は良かったので、注目しておくといいことがあるかもしれない。それだけだ」
「ぎゃふん」