「グリーゼ581は、実はウォルフ562なのだ」
「えっ? なにそれ?」
「ウォルフ562と言ってくれると何となく分かったかも知れない。いや、分からないけど。分かったように錯覚できるかもしれない。星表で見たことあるかもしれないし」
「なぜウォルフ562って言わないでグリーゼ581というのかな?」
「いや、ウォルフはウルフ(狼)に通じて、狼さんは別に登場するから」
「えー」
「ついでに居住可能な惑星が存在する可能性があるそうなので、新見のイズモ計画魂が刺激されるのだろう」
「えー」
「というわけで、なぜか目の前にあったやたら古い『光世紀の世界』で検証してみよう」
「検証するのは何?」
「なぜグリーゼは印象に無いのか。なぜウォルフなら印象にあるのか」
じゃーん §
「光世紀の世界ぃ~~~~」
「でかいね」
「値段も凄かったぞ。イラストは宮武さんだぞ」
「すげ。それだけでヤマト関連」
ウォルフ562を探す §
「ウォルフ562は載っていた。カタログナンバー1050。写真中央に見えるかい?」
「見える見える。ウォルフ562とWOLF562の文字があるよ」
グリーゼを探せ §
「解説ブックレットでグリーゼを探したらあった」
「メインじゃ無いのね」
「でも説明が載っていた」
グリーゼ581を探せ §
「ナンバー1050に対応するグリーゼナンバーは581だった。中央に0581という数字が見えるだろう?」
「これがそうなの?」
「そうだ」
まとめ §
「というわけで、グリーゼ581なんて知らない!という問題の答えが出たぞ。過去に見た星表のトップの表記はウォルフ562だったから」
「でもさ。WikiPedia見ればグリーゼ581の別名ウォルフ562と書いてあるから無駄な調査じゃないの?」
「もちコース! これは無駄の極地さ!」
「ぎゃふん」
追記 §
「印象に残る恒星ってなに? ケンタウリ? シリウス?」
「うーん、ラランド21185かな」
「ララ……ってなに?」
「WikiPediaにラランド21185の説明は書いてあるから検索しろ」
「えー。君は21185なんて番号まで覚えていたの?」
「もちコース」
「じゃあ他には?」
「でなければ有名どころでバーナード」
「それなに?」
「ヤマトIIIにも出てきたぞ」
「ぎゃふん」
追記2 §
「どうでもいいけど。島が読み上げる数値が銀経、銀緯、パーセクというのはいいね」
「なんだそれ」
「説明を素人に頼るな。ググれ」