Written By: 川俣 晶
「世田谷文学館が入館無料だったので、齋藤茂吉と『楡家の人びと』展に行ってきた」
「面白かった?」
「実は、自転車で行きたかっただけで、それほど興味があったわけでも無いことが行ってから良く分かった」
「なぜ?」
「だって、『楡家の人びと』は読んでない」
「ぎゃふん」
「ただ、さわりの説明を見て面白そうだとは思った」
「読みたい?」
「そのうち機会があればな」
「なぜ先延ばしする?」
「だって、まだ読み終わっていない本がいくつも……」