2012年10月30日
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なぜ009のサイボーグの綴りをSYBORGと間違える者が多いのか?

Written By: トーノZERO連絡先

 なぜかサイボーグをCYBORGではなく、SYBORGを書いてしまう人が意外と多い。

 TwitterのTLで全く別の人が全く関係ない文脈でミスっているのを見て検索したら、はるかに多くの人がミスっていた。

 『009 RE:CYBORG』はタイトルそのものがCYBORGであって、公式サイトもポスターもこの名前が露出しているにも関わらず、間違う人は間違う。

 どうして009のサイボーグの綴りを間違える人はなぜ多いのか。モノクロ、カラー昭和、カラー平成版の3つのOPを比較して分かった。Cyborgの英語綴りが露出するのはカラー平成版のみ。それ以前の009のファンは綴りを把握していない可能性がある。

 つまり、平成版OPを「なんだ小室のワンパターンか」と舐めて真面目に見なかった人は綴りが頭に入らなかった可能性があるのかと思ったけれど、そもそも番組タイトルが"サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER"なので、番組名をちゃんと見たことがあれば間違うとは思えない。そもそも、平成版はすっ飛ばしている009ファン層というものがあるのかもしれない。

解説 §

「ともかく解説してくれよ」

「だからさ。009ファンといっても、中身は非常に多彩だってことだ」

「つまり?」

「アニメの009のファンに限っても、モノクロ版、カラー昭和、カラー平成版のそれぞれで印象がまるで違う」

「たとえば?」

「赤いマフラーだと思っているのがモノクロ版のファン。でも、そんなことはカラー版の世代には通じない」

「ひ~。ところで君はどの世代?」

「モノクロ版。ただし中身はほとんど覚えていない」

「ぎゃふん」

解説2 §

「ともかく解説してくれよ」

「うん。実はロボットマニア、SFファンであれば、サイボーグの綴りは間違わない。英語の文献を見なくても、英語の綴りは頻出するからだ。サイボーグの語源の1つであるサイバネティックもCyberneticとしてけっこう目にする綴りだ」

「それってどういうこと?」

「そういうジャンルに慣れ親しむことがなく、アニメ(ないし漫画)のみを経由してサイボーグという言葉にアクセスしている者達も実はけっこういたという可能性を示す」

「それってどういうこと?」

「サイボーグを『細胞+何かのテクニカルターム』の造語と認識していたらSで綴りを始めるのは自然かもしれない」

「ああそうか。サイボーグは人間+機械だから、細胞+何かと認識するのはそれはそれで自然な流れなのか」

「でも、事実かどうかは知らない」

「ぎゃふん」