「体調悪いけれど、どこまで動けるかと思って少し自転車で走ったのだが。意外と帰りに余力があったので少し遠回りした。遠回りしたらホームセンターの前を通ったので、寄ってみた」
「模型売り場があったの?」
「無い」
「えー」
「でも、塗料コーナーを見たら、模型に具合が良さそうな筆の3本セットがあって、値段も安かったので買ってしまった」
- なめらか画筆3本セット 細筆0号。丸筆4号 平筆6号
「筆か」
「安いから駄目で元々だ」
「それで?」
「筆がある以上塗料も欲しいと思って、更に小さな模型店に寄って水性ホビーカラーを4つゲット」
「ずいぶんと手間を掛けたね」
「まあな」
「それで、使った感想はどう?」
「明るい色ばかり塗ったら隠蔽力が無くて泣けた」
「は?」
「筆は文句ない。割と感触が良かった。やはり、筆はくたびれた筆をいつまでも使わないで時々取り替えた方がいいみたいだな」
統帥権甲板色問題 §
「統帥権ってなに?」
「意味は無い」
「それで甲板色はグレー?」
「艦体色は特に暗いグレーなので、甲板色は特に明るいグレーにした。ガルグレーだ」
「ガルグレーって、君のヤマト1号艦の艦体色だろ?」
「そうだ。だから塗った面積が多く尽きかかっていたので、今日は買い足したのだ」
「なるほど。大面積を塗ると消費も早いわけだね」
水性ホビーカラーへのこだわりとは §
「結局さあ、この塗料で100%満足はしていない」
「でも買い足すのはなぜ?」
「調色では同じ色が出ないからだ」
「は?」
「水性ホビーカラーなら、買ってくれば、おおむね同じ色になる。でも自分で混ぜると同じ色が作れない。大目に作れば無駄になる。少なめでは足りないかもしれない。とてもめんどくさい」
オマケ §
「どうでもいいけど、かなり疲れた」
「ははは」
「でも、たかが数百円で新しい筆体験ができた。筆は奧が深い」
「それは良かったね」
「でも塗料は隠蔽力が無い。泣けてくる」
「ひ~」
オマケ2 §
「白の瓶は一杯あったじゃないか。なのにまた買ったのかい?」
「ふふ。一杯ある白はつや消しの白ばかり。艶有りの白は一瓶しか無かったのだ。そして、光の表現には艶有りの方が有利なのだ」
「つやの問題なのかよ」
オマケIII §
「船体上部の方は位置が狂っていたので接着を外して付け直した。前途は多難だ」
「それでいいの?」
「最終的に完成するからそれでいいよ。今はそれでいい」
「昔は違ったの?」
「だって、昔はそもそも完成しなかったわけだから」
「えー」