「明日の朝の分を前倒して公開だ」
「なぜ?」
「話題が旬だと思われるので」
ファクト §
「先にファクトを記そう」
「事実関係だね」
- 舞浜アンフィシアター 2012/11/10 2回公演
- 2回目(18:30スタート)を聞いた
- 120名の大吹奏楽団が演奏する
- 出演は宮川彬良、ささきいさお、結城アイラ、美郷あき、Yucca、大阪市音楽団、志気シビックウィンドオーケストラ
- 3部構成。1部は吹奏楽。2部は2199第11話先行上映、3部はささきいさお、結城アイラ、美郷あき、Yuccaの歌のショー
- 全体でほぼ2時間
- 1部の目玉は、オリジナル短縮構成の交響組曲(組曲宇宙戦艦ヤマト)
- アンコールはない
「ともかく、良い点と悪い点を教えてくれよ」
「箇条書きでまとめるか」
良い点 §
- 組曲宇宙戦艦ヤマトの構成が破格に上手い。全く違う音で違う短縮構成なのに、ちゃんと交響組曲のムードが出ている。もちろん、BGM版の音楽と違う『交響組曲』のムードが出ている
- 組曲宇宙戦艦ヤマトは、途中で交響組曲をはみ出して、さらばの大いなる愛に飛んでいくが、それにも関わらず最後に交響組曲のムードにちゃんと戻って終わる。構成が上手すぎる。しかも、『さらばにはみ出す』という構成そのものが第2部(第11話先行上映)への伏線
- Yuccaさんのボーカルと彬良さんのピアノによるラブシュプリームが絶品。最初はおずおずと歌っていた感じだけれど、ノリノリの彬良さんのピアノに誘われたか、歌もいい具合に盛り上がった
- 結城アイラさん、美郷あきさん。やたら気持が盛り上がっていて、トークが凄かった。歌も良かったが
- 第11話が見られた。凄い展開の話で、たった1回ながら絶句するような代物
悪い点 §
「悪い点もあるのだね?」
「そうだな」
- 物販の行列が強烈すぎて、とても並べなかった
- 前から何と3列目の凄い座席でステージがよく見えると思ったら、手前の円形部分はほとんど使用せず、かなり奧ばかり使用された。つまり、ぜんぜん間近に見えなかった
- 照明のエフェクトが凄くて、せっかくスクリーンに投影している映像が見えないケースがあった
- 120名の大吹奏楽団の凄みは分からなくも無いが、全体的に音のバランスが良くなく、音の凄みが上手く伝わってこなかった
- 第11話の先行上映は別の機会でも良かった。せっかく彬良さんと大吹奏楽団がいる場で上映するものでもない、という気がした
- 慣れない歌でささきいさお先生が歌詞をミスった
- 空席がまだあったようだ。全席を売り切ることができなかったのかもしれない
考察 §
「考察ってなんだよ」
「音の問題は実は事前に分かっていたのだと思われる」
「えーっ」
「『そこあに』で彬良さんが言っていた吹奏楽なら音の半分ぐらいは生音が届く、というような言い方の意味合いが分かった。あそこは、音響がしっかりしたホールと違って、最初から演奏向きではなかったのだ。その状況を少しでも打破するための吹奏楽であり、破格の大編成だったのだろう」
「ひ~」
「従って、100%の満足に達しない以上、3部構成の1部のみを担い、他の2部は別の目玉を用意する構成となったのではないか」
「2部は先行上映。3部は歌のショーだね」
「歌のショーではささきいさお先生の負担が増えた。他の人では長時間のステージを支えられるヤマト歌を持っていないからだ。その結果、歌い慣れない曲も含む大量の歌を要求され、少し無理が来て歌詞をミスった感じだ」
「えー」
感想 §
「それで今回のイベントはどう思う?」
「純粋にヤマト音楽を聴く場という意味なら、『1曲だけヤマトもやります』という普通のコンサートの方が満足度が高いかも知れない」
「ひ~」
「ただ、総合的なヤマトイベントと見なすなら悪くは無かったと思うな。ささきいさお先生に負担を掛けすぎた点を除けば」
「吹奏楽団は『それもありのイベント』と見なすわけだね」
「特にね、大吹奏楽団をバックに、生スキャット入りのヤマト主題歌をみんなで歌うのは燃えるよ」
「えー」
「みんなで起立して2番まで熱唱。これ最高だね。舞台の上でも歌手を含めみんな一緒に歌っている」
「なんてゴージャスだ!」
第11話感想【ネタバレ注意】 §
「あまりにあんまりなので、見てない人は感想を見ないことをお勧めする。そのためのネタバレ隠しである」
「そんなに?」
「そうそう。そんなに凄い内容だった」
-
ガトランティスに勝利するドメル。そのことは分かっていた。しかし、そのシーンのBGMは白色彗星の戦闘音楽のディスコアレンジ風とは。ヤマト1974のリメイクで聞くとは予想していなかったので、まさにノーマーク。ショック大
-
捕虜のパイロットは食料をもらっていずこともなく去って行った。最後の最後できっちり原作通りの展開で終わるとは!
-
森雪も古代に負けない天然系だ
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山崎の存在理由がやっと出た。こいつ、とんでもない告白をするために用意されたキャラか
-
貧弱な軽戦の隼でMe-262に挑戦するな!
-
精神的に追い詰められていく島。そのうちに、戦闘中に戦闘機で飛び出しそうだ。(そしてきっと奇跡の生還。敵の刺客に改造されて)
-
新見のカウンセリングを受けている薮。順調に、洗脳中と見た
-
バーガーとハイデルンはドメルの部下として出番があるぞ!
「そうか。分かったぞ。ヤマト2199はヤマト1974の単純なリメイクではなく、ドメルの戦闘シーンのBGMがさらばにはみ出している訳か。だから、組曲宇宙戦艦ヤマトのさらばへのはみ出しは、その伏線というわけか」
「うむ。たぶんそうだ。根拠は無いけど」
「ところで隼って貧弱なの?」
「うむ。隼は零戦と違って構造的に主翼に機銃を積めないのだ」
「ひ~」
「それ以前にレシプロ機でジェットに挑戦すな、とも言えるけどな」
「ぎゃふん」
オマケ §
「島の件はやっと分かった」
「なに?」
「総監督は古代と島の性格を入れ換えた理由をもっともらしく語っていたがそうじゃない。理知的な島では石津版の島の行動に持ち込めないからだ。島は精神的に追い詰められて飛び出すような感情的なキャラであるべきだったのだ」
「ひ~」
「だから、実は2199の島は1974の相原に近い立場」
「「嘘だ嘘だ嘘だーっ!」という立場だね」
「そう。だから、島の父親が登場する」
「相原の父親相当なのだね」
「そう。死んで息子を逆上させる役割」