「第1話のカストリ酒。第7話の闇物資。そして第11話の違和感バリバリのアレ」
「アレ?」
「内緒だ」
「それで?」
「第11話だけ見ると違和感バリバリだが、カストリ酒、闇……という補助線を引くと意味が解釈できる」
「なんだよ」
「戦争末期から戦後だ」
「えー」
「つまりね。ヤマト2199の裏テーマは戦艦大和の時代、その直後の時代のトレースなのだ」
「それはどういうこと?」
「実は先に手を出したのは地球という話は、太平洋戦争において先に手を出したのは日本という史実に符合してまうのだ」
すると §
「すると、第10話の展開も解釈できる」
「なに?」
「墜落した日米のパイロットが協力して孤島を脱出する映画を見たことがあるような無いような……」
「搭載機が隼っていうのも」
「まさにその流れで理解できる」
「ひ~」
「本土決戦やって、負ければ満州に玉体を待避させて、そこで抵抗継続……。そんなよからぬことを考えていた人までいたらしい終戦末期。まさに、地球が滅んでも他の星に逃げ出して戦い続けようというヤマト2199の芹沢一派みたいではないか」