「ともかくファルコンを見た感想」
- 漠然とランディングギアが付いているものだと思い込んでいたら付いていなかった。飛行機模型の色気のポイントはコクピットとランディングギアなのに
- ファルコンはブラックタイガー塗装にでもしてやろうかと思っていたら既に作例があったので没だ
- ドイツ空軍マーク入りの作例はいい感じだ。しかし、雷撃機型とか銃座付きの作例は玩具っぽすぎる。あまりいい感じではない
- 空中飛行姿勢の台座は、昔あった飛行機模型の台座に雰囲気が似ている。でも昔のメカコレの台座もこんなものか
- モールドは幅が広くて深すぎる感じだが、塗装すると埋まってそれなりにいい感じになるのかな
「問題は多い感じだね」
「ああ」
「何冊買ったの?」
「1冊」
「たった1冊?」
「3冊買うとか5冊買うとか10冊買うとか、そんなマニアばかりで、ストレートにみんなファルコン作るだろうからまあいいかと思って。それに同じキットの2個目は飽きると分かってきたので」
「ひ~」
「まあキットに興味はあったから1冊は買った。それでいいのではないかな?」
「君はどう組む気?」
「そうだな。ストレートに組む気は無い」
「じゃあ、一式戦隼風に塗るとか?」
「それはたぶん買った人の過半数が考えてかなりの割合が実行するから却下」
「加藤隼戦闘隊」
「以下同文」
「じゃあどうするの?」
「スエーデン空軍風とかカナダ空軍風とかに塗るかねえ。あるいは『雷撃機ならこう作るもんだろ』的なアンチテーゼを作ってみるか。でもそれも疲れるから嫌だな」
「ストレートにヤマト搭載機を作る気は無いのだね」
「そういうのは、とてもたくさんのヤマトファンが作るだろうから、自分が作るまでもないだろう」
「キャラとかに愛着は無いの?」
「山本ちゃんには愛着が無いわけでは無いが、彼女の機体はゼロだものな。ゼロ作るときには考えるよ」
「ファルコンじゃないのか!」
その他(本誌) §
- ファルコンの2次元ベクターノズルの設定は良く分かった。スラストリバーサーなどを含めて、現用機の構造を踏襲している
- 記事中で、航海しながら改修されていくヤマト像を明確に提示したのは偉いぞ
- 格納庫の作例は壮絶だった (そうです。格納状態でもランディングギアが出ているのですよ。全部フルスクラッチとは凄い)
- 実はガミラス艦の記事が少し気になった
オマケ・他の模型誌 §
「他の模型誌は買ってないの?」
「買ってない。ホビージャパンはあまり大きな記事が無かった。モデグラは本屋で見かけなかった」
「見てないのか」
「見てないので、買う価値の有無も一切分からない状態だ」
Zオマケ §
「ファルコンの記事の続きがZガンダムだった」
「それに意味があるの?」
「飛行形態の作例写真、下から見上げる構図が多いと感じた」
「は?」
「つまりさ。Zガンダムは上下逆さまの方が格好いい、という認識の裏返しなんだろう」
「ひ~」
オマカディア号 §
「他の模型誌は買ってないの?」
「買ってない。ホビージャパンはあまり大きな記事が無かった。でも、ヤマト記事に続いてアルカディア号の作例が載っていたのは笑った。これは凄く挑発的な構成だ」
「君はアルカディア号は好きなの? 嫌いなの?」
「アルカディア号は正直良く分からない」
「なぜ?」
「ヤマトは戦艦+ロケットのコンセプトで比較的分かりやすい。しかし、アルカディア号は帆船、近代の船艦、飛行機の記号が入り交じった宇宙戦艦で、焦点がぼやけで分かりにくい。要素が何でもありすぎるのだ。エメラルダス号の方がずっとマシ」
「飛行船風の宇宙船ということで、コンセプトはシンブルなのだね。999は?」
「宇宙列車ものは、凄く細長いので、模型にすると凄く扱いにくい。機関車だけならまだしも、編成になると破綻する。破綻させないためには、デフォルメモデルにするしかない。あるいは、線路から飛び立たないと割り切って鉄道模型的な表現に落とし込むか」
「それも難しいのだね」
オマケ伝説 §
「でもね。ランディングギアの無い煮えきれないファルコンの模型よりも、Gの伝説の方が燃えちゃったよ。意外だなあ。感想は既に書いてあるけど」
「なぜ意外なの?」
「だって、あっちはガンダム。こっちはヤマトだぜ」
「ガンダムなのになぜ燃えるの?」
「だって、ガンダム的な価値感が突き放されて、冷静な視線で相対化されているから」
「えー」
「じゃあ、この雑誌のファルコンの作例と、Gの伝説のマラサイの作例を見比べてごらん。どっちが見ていて楽しい?」
「……」
オマケハヤブサ §
「ああっ! いきなり思いついた」
「なんだよ」
「ファルコンはマシンハヤブサ風に塗る! コスモファルコンは双発だから、V2エンジンってことで。良いアイデアだと思わないかい?」
「ハヤブサを降ろせ! って、どんな色だっけ?」
「さあ……。誰も覚えてない色を塗っても受けない!」
オマケハヤブサ2 §
「思ったよりマシンハヤブサってサブキャラがヤマトだったようだ」
「ハヤブサでゼロ戦ってそりゃないよ」
オマケハヤブサを降ろせ! §
「いやね。模型誌で見て思った。ハヤブサを降ろせ!って台詞は模型誌で使って凄く生きる」
「どこ?」
「格納庫の作例ページ」
「確かに燃えるね。短くて分かりやすいし」
「それを見越して本編で言わせたのなら凄いことだ」
「そうだね」
「あっ。32ページの下の設定画、はっきりとトラクタービームって書いてあるあの設定画だ。ここにトラクタビームが付いているのだ」
オマケ化計画 §
「読むところがやはり少ない雑誌だなと思ってぺらぺらめくったら、あっと思った」
「どこ?」
「サクライ総統の国民総モデラー化計画のページ」
「ヤマト?」
「いやタイバニ」
「ぎゃふん」
「いやね。透明パーツの扱いの難しさを1つの課題と認識しているわけだが、今回は蓄光透明パーツの扱いを解説しているのだ。示し合わせた訳では無いがどこかで通じた気がした」
「君は何が言いたい?」
「うん。だからね。バンダイは透明パーツの扱いが実は下手なのでは無いかと疑った」
「どうして?」
「ヤマトの艦橋、透明パーツがぜんぜん活かされていない」
「なんで?」
「透明パーツって、どこからか光を入れないと暗くなって透明が生きないのだよ。しかし、ヤマトの艦橋は光を入れる場所が正面しかなく、しかも窓枠が厚くてかなり限定した角度からしか光が入らない。それにも関わらずリニューアルパッケージ版では着色パーツにしてますます暗くなった」
「それで?」
「その問題に対する答えがおそらくは、ここで取り上げられているタイバニ」
「どこがいいの?」
「目立つパーツは光が入れるように広い範囲に展開される。更に蓄光式なので、自分自身が光る。光を取り入れずとも、自ら光ってアピールする」
「なるほど」
「しかし、素材が特殊で扱いに慎重さと特殊な扱いを必要とする。だからサクライ総統が解説しているわけだな」
「君の感想は?」
「出費が多すぎるので、今は買えないが。そうではない時期なら試しに買ってみてもいいかな」
「素材に興味があるから?」
「素材とその料理方法にね」
「キャラは?」
「タイバニ見たことないから知らない」
「ぎゃふん」