「かなり出来てきたね」
「結局今夜は細かい装備品パーツを付けるだけで終わってしまった」
「もうすぐ空母部分に着手だね」
「そうだけど、ヤマト本体もこのあとかなり手を入れるからね」
「えっ?」
「船体で光が漏れているような部分に白を入れて回るとか」
「ひ~」
オマケ §
「電撃ホビーの葉書を書いていて、はたと思ったことがある」
「それは何?」
「本当にスケールモデルはキャラクターモデルよりも偉いのだろうか」
「どういう意味?」
「ガンダムの記事であっても、Gの伝説は面白かった。ではガンダムの記事がつまらないと思っていた過去は何だろうか?」
「えっ?」
「実は緊張感の無さこそが、いちばん面白くない要因では無いだろうか」
「お約束がつまらないわけだね」
「お約束を永遠に繰り返すことがね」
「うーむ」
「実は、スケールモデルにもお約束があって、ある段階まで行くと同じことのリピートに陥りやすいような気がする」
「それで?」
「そこで、『だってエセックス級より護衛空母の方が好きだもん』と言ったところで、護衛空母のキットなんて滅多に出ないから突破力が無い」
「じゃあなに?」
「電撃ホビー付録のコスモ・ファルコンに日の丸のデカールを貼った方が遙かに突破力があるよ」
「だからキャラクターモデルか」
「スケールモデルは、縛りがきついからT-4にナチスのマークを貼るのはどうしても無理がある。でもキャラクターモデルはもともと実物が無いので縛りが緩い。自分の物語ではナチスドイツに属します……と言い切る緩さがある」
「緩いと楽ってことだね」
「いやいや。緩い部分を突破しろということだ。緊張感が無い模型は見ても面白くない」
「えー」
オマケ2 §
「日の丸のファルコンって誰だよ」
「玉盛さんはF-104のイメージで日の丸ファルコンを作った。おいらの計画案の1つは、空自とカナダ空軍のF-104コンパチキットに入っていたデカールでカナダ空軍マーク入りで仕上げること。あまりに隣接していて焦った」
「ファルコンでF-104は普通来ないよね」
「うん。本当に銀色に塗ってカナダのマークを貼ろうかと思っていたが、銀色に塗るところまで同じ」
オマケIII §
「零戦の飴色の話は、退色による変色という話が出ているらしい」
「それで?」
「だからさ。ヤマトを復活させる際、古代に使わせるためにコスモゼロを探した真田がいるんだよ。部下かも知れないけど」
「は?」
「そして、やっと真田は格納庫の奧で埃をかぶったコスモゼロ21を発見するが、放置されて退色して飴色がかりたる機体色になっているわけだ」
「復活篇でも古代のコスモゼロは綺麗な色だよ」
「だからさ。『こんな変色したコスモゼロは古代に渡せない。塗り直せ!』と言って塗り直させたのだろう」
「ひ~」
「これで矛盾無く飴色コスモゼロを作れる」
「そこかよっ! そこなのかよっ!!」
オマケのオマケ §
「そういえば、オマケのファルコンのイマイチ感の理由を書く欄が無かったな」
「どうするんだよ」
「欄外にちょっと書き足してから出すか」
「ひ~」