「杉並の郷土史叢書4 杉並の伝説と方言に、高井戸東1丁目・乙女橋は御留橋で、御鷹場への経路だったと書いてあったので、乙女橋を見てきた」
「ここか」
「だから、この橋の前後の道も昔からある道なのだろう」
「なるほど。古道だね」
「橋を渡ると三井の森公園に出る。そっちはまあいいだろう」
「いいのかよ」
「問題は逆方向。高井戸東と下高井戸の境界の道路で突き当たってしまうのだ」
「えっ?」
「杉並総合高校を迂回する形で進むと鎌倉街道の方に出るけどね」
「放射5号線には出ないのか」
「そこで考えた。放射5号線はもともと存在しない道。古道がそこに連絡しないのはむしろ自然」
「なるほど」
「むしろ、杉並総合高校の南西側に沿った道こそ古道っぽい。何しろ先に行くと屋敷神があったりするぐらいだから、きっと古い」
「そうか」
「だから以下のラインが想定できる」
「これで鎌倉街道に出られるわけだね」
「だがしかし、今昔マップ2で見るとこの乙女橋は近代になってから地図上に出現しているように見えて、こんな経路はぜんぜん想定できない」
「えー」
「乙女橋問題は更なる研究を要するかもしれない」
- そもそも昔からこの場所の橋が乙女橋なのか?
- 杉並の伝説と方言の記述は信用できるのか?
- 古道はどういう経路で存在したのか?
- 御鷹場はあったのか? どこにあったのか?
「とりあえず、神田川遡上を見ても全然分からなかった」