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Written By:
トーノZERO |
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「結局分かった」 「なんだい?」 「ヴェスパの方がヴァンシップより面白い」 「なぜ?」 「まとめ方のフォーマットがまだ見えてこないからだろう」 「ヴァンシップだと見えるの?」 「こうやって公式設定を崩して遊べる、というのは既に小林さん本人がモニターで示している」 「なるほど」 「それに対して、ヴェスパはどこを見どころにどう工作していけば良いかがまだ明瞭ではない」 「設定通りに作れば良いのでは?」 「その設定とはなんぞや?」 「は?」 「どうもしっくり来ない。模型をいくら見ても、形状が全体的にすっきり割り切れない」 「どこが分からないんだよ」 「というわけで、LASTEXILE GALLERYに行って、ヴェスパの設定を見てきた」 「なぜ見ようと思ったの?」 「大元の大元をチェックすると、筋が通っているかも知れないと思ったからだ」 「それで?」 「たとえば左右のカウルの横に張り出しているパーツの役割」 「なんだ?」 「あれはワイヤーが張ってあってスロットル操作を伝達する役割があった」 「へー」 「だから、後席からスロットルの操作を伝達するにはあのパーツが不可欠」 「じゃあ、取り付けパーツを切ってしまったのは間違い?」 「そうなるな」 「ひでえ!」 「他にもいろいろ見ているうちに分かったことはいろいろある。現地で気づいたり、帰ってから模型や公式サイトを見たりして気付いたこともある」 「それで?」 「いろいろあるけど、ともかく完成させよう。少し作業した。ヤマトの格納庫も少しだけ作業進めた」
1つ分かったこと §「ちなみに、1つ分かったこと。小林さんに任せておけばバランスの良いデザインは作ってくれる。自分がその分野で心配する必要などない」 「いいのかよ、それで」 「確かに自分でもメカデザイナーっていいな、と思ったこともあるのだが、子供が考える未来の1つに過ぎず、しかも本格的に追求したことなど無いわけで、他人が納得のいく仕事をしてくれるなら、今さら考えるような未来でもないさ」 「じゃあ、君が見て心配するデザインってあるの?」 「それはあるよ。ごにょごにょとか。ごにょごにょとか」 「ごにょごにょってなんだよ」 「大人の事情で名前は言えません」 「ひ～」 もう1つ分かったこと §「小林さんのデザインはけっこう尖っていてバランスが良い。しかし、画面で見ていると丸く見える。どうも、いろいろな人の手を経て放送される段階になると角が取れて丸くなってしまうようだ」 「それで?」 「だから、ダイレクトにファンとつながるLASTEXILIE GALLERYのようなイベントは最重要ってことだ」 「それはどういう意味?」 「文字通りだ。そして、それゆえに作品の枠から中身が少しはみ出してしまう」 「少し違うものが浸食してくるわけだね。でもそれは何?」 「模型とか、ヤマトとか」 「確かに少し違う」 「しかし、実はLASTEXILEの枠内でも既に違いが出ている気がするな。凄いことだよ」 「ひ～」 オマケの休日 §「実はローマの休日が最近気になる。全部通して見たことがないんだ」 「なぜローマの休日」 「主役メカがヴェスパなので」 「スクーターかよ」 「そうそう」 「で、ローマの休日ってなに?」 「戦艦ローマが入港して半舷上陸が許されるんだよ」 「わーい、休日だ! って嘘付け!」 「しかし、徐々に分かってきたのだけど、LAST EXILEのヴェスパはバイクっぽいデザインでスクーターのヴェスパとつながっているように見えるが、実はバイクとは違う記号性が特に後の方にかなり入っていて、ローマの休日を見て考えるべき模型ではないような気がしてきた」 「えー」 「設定を見ているとヴェスパという名前になっていなかった。ヴェスパという名前はデザインより後から付いてきたものかもしれない」 |
