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2013年01月01日
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感想・映画「バルジ大作戦」

Written By: トーノZERO連絡先

「DVDで見てから日がたっているが軽く言っておこう」

「なぜ?」

「個人的にガルパンはNGだと言いたいからだろう」

なぜ個人的にバルジ大作戦はOKでガルパンはNGなのか §

「どうも一部で流行っているらしいガルパンだがぜんぜん見てない」

「えー、なんで?」

「ぜんぜんムードが面白そうじゃないから」

「えー」

「実際、このあいだ、チラッと見たが、ぜんぜん面白いと思わないのですぐ見るのをやめた」

「なんてこった」

「ちなみに戦車ものという意味では最近子供の頃に見たきりだったバルジ大作戦をDVDで見た」

「それで、感想は?」

「なんだこの戦車、みんなうそっぱちやー。これのどこがドイツ戦車だ」

「ひ~」

「大人になって知恵が付いたので、こんなのティーガーじゃねえ! とすぐ分かってしまうようになった」

「ひでえ」

「にもかかわらずバルジ大作戦の方は面白かった。これなら見てもいいな」

「戦車が嘘っぱちなのに見てもいいの?」

「そう」

「だけどガルパンは面白くないの?」

「そう」

「なぜ?」

「自分はおっさんだから、おっさんの出てくる映画にしか感情移入できないのだろうな」

「おっさんもガルパン見てるよ」

「心の中は乙女かも知れないぞ」

「ひ~」

「結局さ。バルジ大作戦のいいところは、見どころが全く大戦車戦にないところだな」

「どこにあるのさ」

「壊れた戦車に無理やりみんなで乗って燃料集積所に行って、偽装した敵兵を暴いて、敵の戦車が来たらドラム缶を転がして燃料をばらまいて火を付けて生身の人間が戦車に勝つ。結果として、勇猛な敵の司令官は死んでしまうが、臆病で戦争は嫌な従卒は配置転換されて生き延びる。とても皮肉で楽しい」

「戦車が見せ場になっていないわけだね」

「そうそう。主役メカは軽飛行機とジープ」

「ドイツの戦車は世界1じゃないの?」

「確かにドイツの戦車は世界1強いのかも知れない。でも戦車ではない燃料集積所には勝てなかった。そういう映画だろう」

「そんな、あっちはご町内1強いみたいな話をされても……」

結論 §

「じゃあ結論はどうなんだ?」

「萌えアニメは何が出ようと、従来通りまたいで通る。古典戦争映画は機会があれば見る。以上」

「問題点も指摘されているけれど?」

「まあそれはそれとして、娯楽作品として見ていて面白いかが問題だ。面白ければとりあえず中身に嘘があったとしても見てもいい」

「ひ~」

オマケ §

「しかし、なぜガルパンが流行るのかはあとで徐々に分かってきた……ような気がする」

「なぜ?」

「今さら普通に戦車模型を作っても面白くないからだ」

「なぜ?」

「凄いプロとアマが大量に凄い作品を発表してきた歴史があるが、第2次大戦で使われた戦車には限りがある。既に飽和してるさ」

「むう」

「だから、違うものを作らないと刺激がない。それは良く分かる」

「なら、女の子が部活動みたいな活動で使う戦車を作ると刺激があるわけ?」

「たぶん、彼らにはあるのだろう」

「君は?」

「無いな。そういうことは10年前にもう終わってる古いことで、今さらやって面白いことではない」

「温度差があるわけだね」

「そうさ」

「君はどうするんだい?」

「ハセガワのヴァンシップ&ヴェスパでもいじるさ」

「その先は?」

「さあな」

オマケ2 §

「自分はおっさんだから、おっさんの出てくる映画にしか感情移入できないのだろうな」

「だからなんだよ」

「いやね。急に昔やってたRAVEってアニメは面白かったなあって思ったんだ」

「その心は?」

「かっこいい主人公にもかわいいヒロインにも無駄にかっこいい父親にも感情移入なんてできない。でも、グリフォン加藤というやたら無駄にエロい正体不明の生物には寛恕移入できたんだな」

「ひ~。おっさんですらないぞ」

「でもさ。ああいうポジションのキャラは感情移入できる。アナライザーと同じポジション」

「例え話がいちいちヤマトかよ」

「逆にいえば、そういうポジションのキャラがいないなら、いくら美形が並んでも感情移入できる切り口が無い。そんなアニメはいくら見ても無駄。すぐ飽きちゃう。流していても画面を見ないでBGM化してしまう」

「あくまで自分の都合で考える奴」

「ああそうさ。娯楽ってそんなものだろう?」

「ヤマト2199ならどうなのさ。アナライザーのポジションが違うぞ」

「ヤマト2199には新見女史に尻尾を振る薮がいる!」

「おいおい」

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