「はたと気づいた」
「何?」
「ヤマトのメカ趣味の終着点」
「どこ?」
「アストロバイク」
「ヤマトよりも三段空母よりも?」
「そうだ」
「なぜ?」
「生き生きとした人がいてこそのヤマト世界。人間不在のヤマトメカなど面白くもない。ゆうなぎは、土方指令がいてこそゆうなぎなのだ」
「それで?」
「だからさ。誰か分かる登場人物が乗っているメカこそが最終的に突きつめて行く先なのだよ」
「つまり、フィギュアとメカモデルの圧倒的に違いすぎるスケールをすりあわせようとすると、結果的にアストロバイクになるわけだね」
「そうだ。人を巨大化できない以上、小さいメカを選んでいくしか無い。人が乗る最小のメカはおそらくアストロバイク」
オートバイ模型論 §
「オートバイの模型、というか、オートバイそのものにあまり食指が動かない」
「なぜだい? サイズが小さくて人と絡ませやすいメカは君の好みではないのかい?」
「うむ。しかし、以下の問題もあったのだ」
- 大半のオートバイ模型は人と絡まない状態で発売され、人と絡まない形で組まれている
- 空を飛ばない
「空を飛ばないって……。じゃあバクシンガーのバイクならいいのかよ」
「バクシンガーのバイクは背景が宇宙になっているだけで、メカに飛ぶ記号が乏しい」
「うーむ」
「実はその点で、オートバイ模型の亜種と見た時のヴェスパは、問題をクリアしていることに気づいた」
- パイロットフィギュアが付いていて、たいていの人はそれを乗せる前提で作る
- 空を飛ぶ
「わかった。この手の模型に食指が動かないはずの君が、ヴァンシップそっちのけでヴェスパにはまるわけだね」
「逆にいえば、1つ気付いたことがある」
「なんだい?」
「オートバイの模型は1/12とか1/6のスケールになって、フィギュアと絡ませるメカとして扱いやすくなる。特に1/6は普通の美少女フィギュアにも多いスケールだ」
「フィギュアはバイクに乗ってるポーズじゃないだろ?」
「それでも、横に立たせるだけで華になる」
オマケ §
「生き生きとした人がいてこそのヤマト世界。人間不在のヤマトメカなど面白くもない。ゆうなぎは、土方指令がいてこそゆうなぎなのだ」
「だからどうした」
「ヤマト2199にアンドロメダは出ないと釘を刺された。しかし、ゆうなぎが出ないとは一言も……」
「なんか違うぞ」
オマケ2 §
「そうだ。人を巨大化できない以上、小さいメカを選んでいくしか無い。人が乗る最小のメカはおそらくアストロバイク」
「幻の庵野ヤマトなら?」
「人が巨大化しそうだ」
「巨大化して何をするのだ?」
「宇宙怪獣バラノドンと格闘」