「緊急に輸送用の箱を工作」
「仕事が早いね」
「でも雑だ。しかも疲れた」
「えー」
「今日は残業もしないで寝るしかない」
「上司に怒られないの?」
「上司は居ないから」
「そりゃいいねえ」
「お客様から文句言われるのも自分だから」
「そりゃ良くないね」
「というわけで、この箱にも名前を付けよう。両毛の箱というのはどうだろう」
「なにそれ」
「魍魎の匣(もうりょうのはこ)というのがあってね」
「アニメ?」
「アニメもあるらしいけど見たことないから」
「なんで知ってるの?」
「小説で読んだから」
「ほう」
「箱に女の子が入ってる話なんだよ」
「箱入り娘だね」
「間違ってはいないが……」
ニュータイプエース裏感想 §
「というわけで、せっかく買ったし、知らないまんがをつまらないと決めつけるのもフェアじゃないのでちょっと読んだけど……」
「どうだった?」
「激しく後悔した。どれもしょうもない。まあ全部読んではいないから、読んでないものの中に良いものがあった可能性は否定しないけどね」
「話はそれだけ?」
「ことぶきつかささんのヤマト2199ピンナップ。愛想を振りまくガールズだけど、山本ちゃんだけ『おまえらアホか』という冷めた顔なのが良かった」
「そこがいいのかよ」
「ちなみに、ことぶきつかささんといえば、カテ公の語源となったとされるコミックを描いた人。昔、古本でわざわざゲットして読んだことがある。再刊する前の話。そういう人がわざわざ2199のイラスト描いてくれるとはね。縁とは面白いものだ」
「あくまで君の個人的な事情だろう」
「そこで大予測」
「何を予測するんだよ」
「いけ!いけ!ぼくらのヤマト2199にカオ公が登場」
「カオ公ってなんだよ」
「新見薫のこと。こいつが純情な薮をそそのかして悪女として嫌われるのは目に見えているから」
「おいおい」
「森雪は目立たないヒロインであることに悩んで、どんどん黒いヒロインになる」
「ひ~」
「ところで念のため補足すると、愛想を振りまくガールズというイラストは趣旨がろくでもないのだが、絵としては表情豊かに上手く描いてある。各キャラの特徴を掴んで、ポーズや表情の見せ方をきちんと変えてある。そのへんは上手いと思う」
オマケ §
「ことぶきつかささんがヤマト2199コミックを描いたら」
「描いたら?」
「とりあえず、ガミラス戦役回顧展が開かれる」
「それで?」
「ロゼ・エノモトという女の子が取りあえず主人公の案内につく」
「なんか非常に分かりにくいネタ来た!」
オマケ2 §
「あー、しまった」
「なんだよ」
「第四章前夜に第三章BDを見ようと思ったのに、そんな暇はねえ!」
「第四章前夜に第四章を見るからいいじゃないか」
「何か違う」