「写真は色がイマイチ再現されていない。実際はもっと椅子のオレンジと床の黄色は違うのだが……」
「カメラの問題だね」
「今夜はもう精神的にアレだから模型三昧と思ったらYAMATO SOUND ALMANACのCDが到着して四苦八苦」
「それで、光設計ってなんだい?」
「コクピット内部は暗くなりがちなのだ。だから、徹底的に過剰に明るい色でまとめた」
「影になって丁度いいってことだね」
「あと側面の丸窓。これはヴァンシップのセクシーポイントだと思った。最初は開口必須と思った。実際小林さんのヴァンシップも開口してあった」
「でも違うの?」
「そう。透明パーツは暗くなるという原則から考えると、影になるコクピットなどいくら見えても暗いだけ。ならば穴を開けないで機体内部色で塗った方が良いのではないか」
「中が見ている感はそっちの方が大きいかも知れないわけだね」
「全てはトライさ」
他には §
「他には何を塗ったの?」
「他のパーツも黒く下塗りしたり。作りかけで放置されていたフィギュアのパーツを塗ったり。鞍馬のキットを黒く塗ったり」
「ヤマトの続きは?」
「無理を言うな。乾燥待ちのパーツが増えすぎて、今日はここまでと割り切ったのだ」
「ひぇ~」
「とりあえず、乾燥待ちのパーツは急いで次の作業をやろうとしないのが経験則。ろくなことにならない」
「分かった。ゆっくり休んでくれ」
「いや、休んでも居られない。YAMATO SOUND ALMANACが待っている」
「ぎゃふん」