「ヤマト2199第14話はまだ分かったとは言いがたい。どこまでが現実でどこからが幻想なのかも定かではない」
「それで?」
「しかし、物語の構造として、実は森雪の他にもう1人そっくりな女性がいる。そいつが割りこんで、森雪を救ったことになる」
「うん。魔女の方が『なんでおまえがいるんだ』と驚かれてしまう相手だね」
「そうだ。だとすると、古代の方にも同じように他者の救いがあったはずだ。いったい誰だ?」
「はて」
おねえさまが来ている §
「岬はおねえさまが来ていると言っているのだが、これは深読みするとヤマト1974の異次元空洞の時にスターシャの援助が来たのに相当する展開だ」
「ひ~」
「とすればだな。実は古代守も援助可能だったのではないか」
「つまりなんだよ」
「ハーモニカを渡す古代守は実は本物の古代守で、イスカンダルから精神を飛ばしてスターシャと一緒にヤマトを支援したのではないか」
「なんかやたらスケールが大きい話になったぞ」
「古代守は生きている。そんな気がする。しかし、52回放送案の旧ヤマトストーリーにあったかもしれないストーリーを実現していくのがヤマト2199なら、当然古代守はヤマトを支援しなければならない」
「ハーロックとしてではなく?」
「ハーロックとは名乗れないだろう。大人の事情で」
「ひ~」
「でも、古代守の援助は出てこなければおかしい」
背景が暖色系 §
「そのあとで気づいた。背景が寒色系のシーンに出てくる古代守は敵の幻影。背景が暖色系のシーンに出てくる古代守は好意的。後者が本物の古代守じゃないだろうか」
「背景の色が違うのか」