「凄いことに気づいてしまった」
「なんだよ」
「ウルトラセブン第45話『円盤が来た』には蕎麦屋が出てくる。この蕎麦屋は現存するかも知れない。それどころか前を通っている可能性すらあった。近くを通った回数なら数え切れない」
「まさか」
「ほら。祖師ヶ谷大蔵の方で小田急の少し南から開渠がある場所。水路探索のみならず、自分がNHKの技研方面に抜ける時によく通る」
「ひぇ~。ほんとかよ」
「以下のページにしっかり写真と住所が乗っている」
「でも本当に現存するの?」
「住所は世田谷区砧4-10-17と書いてあるので、Googleのストリートビューで見たら写真と同じ建物が写っていた。ということはかなり最近まであったはずだ。ストリートビューが撮られた後で建て替えていなければ、まだ残っているかも知れない。このおそば増田屋は」
感想 §
「この件は何を興奮しているの?」
「やはり建物が現存しているからだろう。百窓探索の時は、跡地の探索だった。しかし、これは現物がそのまま残っている。作中のアマチュア天文家のように、店に入って『ラーメン』と注文できるかもしれない」
「蕎麦屋だろ? 本当にラーメンあるの?」
「さあ。それは知らない」
「ぎゃふん」
オマケ §
「ウルトラセブン第45話『円盤が来た』には和泉多摩川も大量に出てくる。しかも、バックに青と黄色のツートンカラーの旧塗装の小田急線がいっぱい写っている。和泉多摩川は昭和40年代の堤防決壊でかなり雰囲気が変わってしまったので、古い和泉多摩川の風景は貴重だ。というか、凄く記憶にある風景と似ていて『ここはあそこじゃないか』というのがいくつもあって、凄く新鮮だった」
「堤防が決壊したので見に行ったの?」
「違うぞ。何回も行った場所で堤防が決壊したから驚いたのだ」
「それは貴重な体験だったね」
「うむ」
「ところで、君は本当にウルトラセブンを見ていると言えるのかい?」
「背景を見ているだけかも知れない……」