「ヤマト2199第14話を解析して第四惑星の悪夢を解析してヤマト2199の本質を掴んだ気がした」
「ホント?」
「さあ」
「だって掴んだって」
「掴んだ気がしただけ。単なる思い込み」
「ぎゃふん」
第四惑星の悪夢とは何か §
「第四惑星の悪夢とは、実は夢オチなんだ」
「えっ?」
「結末を見ているとロケットの実験は成功している。進路を逸れていった序盤の描写は事実として存在しない。つまり、あそこは既に長期スリープに入った乗員2名の夢」
「それとヤマト2199がどう関係するの?」
「ヤマト2199後半のストーリーのダイジェストを理解できないように描写したものが第14話だとすると、ヤマト2199という作品の本質そのものが『悪夢』『夢オチ』ということになる」
「えー」
「従って、ここでトランキライザも解釈可能になる。あれも『悪夢』の間接的な示唆なのだ」
「ひぇ~」
「問題は誰が見た夢なのかだ」
「ビューティフルドリーマーならラムの夢だよね」
「そう。ヤマト2199は誰の夢か」
「誰だと思う?」
「古代と雪」
「なぜ2人なの?」
「第四惑星の悪夢でも夢を見たのは2人だから」
「ぎゃふん」
「問題は古代と雪の正体。古代と雪は夢の登場人物であって、本人ではないのだ」
「正体は誰?」
「古代の正体は1974年の時点で18歳だった少年の2012年現在。つまりおっさん」
「年齢が違うじゃ無いか」
「夢だからいいのだ」
「じゃあ雪は?」
「その子供の幼女」
「なぜ幼女?」
「1年以上記憶が無いことが暗示するのは、彼女の正体の幼さ。恋愛にも凄く鈍感。幼いからだ。しかし、古代は好き。なぜならパパだからだ」
「えー」
「彼女は2012年現在の幼女として、ヤマト2199第一章を見た体験を持つ。そして、パパと一緒に悪夢を見る。パパは古代になり娘は雪になる」
「2人が見る悪夢は違うの?」
「古代の悪夢にはカストリ酒とは違うと口走る佐渡が出てくる。古くさいニュース映画を見ている島や沖田も出てくる。一方で、雪の悪夢ではヤマトの設定説明を子供達に語っている。パパから語られた説明を子供相手に繰り返すのが子供っぽい夢だからだ」
「じゃあ、南部の立場は?」
「パパが考えた娘にまとわりつく悪い虫」
「本物の幼女の徳川アイ子は?」
「徳川機関長と徳川アイ子は古代と雪のリアルが投影された悪夢の登場人物」
「えー」
「山本家の模型は、パパが実際に作って自宅に展示している模型そのもの。昔はよく作ったがだんだん頻度が減って、古い飛行機が多い。新しめのはYF-23ぐらい」
「でも古代が使う電話機は新しいよ」
「そうだ。いくら古代が古い人間でも、2012年を生きるおっさんだ。目にする電話機は新しい。しかし、携帯では無く電話機を発想するところが決定的に古い」
「思い出通話は?」
「遠い昔、リアルの母親と通話が通じてしまっているのだ」
「あれは作中の古代の母親ではない?」
「そうかもしれない」
「じゃ、パパと娘が映画館でヤマト2199第一章を見たあと、見た悪夢がヤマト2199だと……」
「そう。だから、ヤマト2199第一章のポスターを劇場で見た記憶だけはある。第14話の雪の幻想に登場する」
ヤマト2199の本質 §
「第四惑星の悪夢とは以下のような構造のストーリーだ」
- 宇宙の彼方に地球人そっくりの別世界がある
- 自動航法装置で誘導される
- 共存しているように見えて対立する2勢力がある
- 主人公はそこに割って入ることになる
「それで?」
「結局、ヤマト2199も構造は同じだ。表層のストーリーは全く違うが、構造だけ抜き出しと非常に似通っている」
「まさか」
「私の記憶よれば……と言いながらスターシャが頭をパカッと開くかも知れない。まあそのネタは既に観測員9号が顔を開いてやっているが」
「こええ!」
「ならば2199も最終回のオチは『悪夢オチ』かもしれない」
「ひぇ~」
「というわけで、最終回のサブタイトルを大予想する」
- ヤマト2199最終回(第26回)『第三惑星の悪夢』
「第三惑星って何?」
「地球。地球の日本の東京の新宿のピカデリーのスクリーン1で親子が見た悪夢という意味」
「ホントかよ!」
「さあ」
「さあって……」
「本当かどうかより面白いかどうかを考えて予測したから」
「ぎゃふん」
最終回あらすじ大予想 §
- 雪は古代を助けるためにコスモリバースシステムを起動するが死んでしまう
- 古代は後悔して慟哭して告白する
- そこで、ハッと悪夢から覚める 映画ヤマト2199はハッピーエンドで終わるところだった
- 隣に座っていた雪は死んでなどいなかった。でも隣に居たのはアイ子のような幼女で、自分も徳川のようなおっさんだった
- でも幼女は可愛いので許す。2人は手を繋いで「パフェ食べたい」という娘と一緒に劇場を後にする
- でも、2人の後の座席に髪を下ろした岬百合亜っぽい少女がいたことに、2人は気づかなかった (別案結末、劇場を出た2人は、奇怪な植物に覆われた新宿に愕然とする)
オマケ §
「もっとマシな別案結末を考えろよ」
「えー」
「アイデアはあるんだろ?」
「そうだな」
「もったいぶらずに言えよ」
「劇場を出た2人は、奇怪な植物に覆われた新宿に愕然とする。そこでメッツラーの部下に襲撃されるが、地球に残留してレジスタンス活動していた真田や佐渡に助けられる。そのあとは、ヤマトはきっと来てくれると信じて一緒に戦うのだ」
「まさか」
「ヤマト2199こそ復活篇2だったという驚愕のオチが……」
「あらへんあらへん」
オマケ2 §
「もっとマシな別案結末を考えろよ」
「えー」
「アイデアはあるんだろ?」
「そうだな」
「もったいぶらずに言えよ」
「劇場を出た2人の背後、靖国通りをポインターが走り去る。窓からダンの姿が……」
「いい加減にしなさい」
「ダンよりウルトラセブン21の方が良かったか。もう21世紀だし」
「ぎゃふん」
ワンダバオマケ §
「ここまで来るとワンダバコスモタイガーは、ワンダバがヤマトに似合う似合わないの問題では無く、これから君たちの目はヤマトを離れてトクサツ時空に迷い込むよ、という親切な予告だったのだと分かる」
「えー。ヤマト時空じゃないのか?」
「そうだ。トクサツ時空発生!(ガシャン)」
オマケ0 §
「トーノ・ゼロと名乗ってよかった」
「なぜ?」
「だってセブンの息子の名前がゼロ」
「ぎゃふん」
オマケ2199 §
「なんでそんなにトクサツ漬けに……」
「ヤマト2199の底に穴が空いていて、出渕総監督からトクサツ時空に引き込まれたから」
「他人のせいにすな」
「そこで考えた」
「何を?」
「ヤマトをトクサツにする方法」
「どうするの?」
「宇宙刑事バラン!」
「どうするんだよ」
「敵が言うんだ。ヤマトをバラン基地に引きずり込むのだ~っ!」
「ああっ、人工太陽が後から!」
「これでトクサツになった?」
「ならへんならへん」