「第四章は13話が戦闘のメインで、11話冒頭はあくまでドメルの話でサブのはずだ」
「うん」
「しかし、どういうわけか分からないが、自分的には11話冒頭の戦闘の方がいい」
「えー」
「13話は確かに上手いのだけど、マニアが理屈で作ってる感じ。実はドラマとしては破綻している」
「どういう意味?」
「古代は独自の判断でヤマトを救ったというよりも、半分以上は榎本の力でヤマトを救ったようなもの。特に、古代がでて行く前に既に準備してあって、部下を叱って動員し、最後は潜望鏡まで見つけた。まさに榎本大活躍。本当なら、榎本を説得するシーケンスがあってしかるべき。でも最初から分かっていた。古代2号みたいだ」
「なぜそうなるの?」
「たぶん尺が足りないから」
「なぜ、尺が足りないの?」
「ガミラス側の内情を描きすぎなんだよ」
「えー」
「それに対して第11話のガトランティス戦は凄く良い。スケール感もテンポもある」
「13話には無いの?」
「イマイチ足りないねえ」
「そう?」
「出来が悪いとは言わない。ただ11話が突出して良かっただけだ」
「どのへんが?」
「デバステーターを発進させながら沈む空母とか、隊列の一隻が沈みながら後続艦がそれを回避していくガミラス艦列とか、絶品だよ」