「ガーレ・ガミロンとガーレ・フェゼロンが対になっていることから見て、フェゼロンはおそらくイスカンダル」
「ガミラスと敵対はしてないの?」
「だからさ。イスカンダルを守る人造の戦闘民族がガミラス人。従って、ドメルはデスラーの前でガーレ・フェゼロンと言える」
「ガミラスはイスカンダルの格下というわけだね」
「でもさ。実は一緒になって同格になろうとしている。これが大統合だ」
「えー」
「そして遷都。ガミラスもイスカンダルも大統合された首都にふさわしくない」
「どこに遷都するの?」
「おそらく地球だろう」
「まてまて。そうすると、話がややこしくなるぞ。イスカンダルはガミラスと統合されたくないわけか? だから地球を助けるわけか?」
「そうなるな」
「じゃあ、気前よく見返り無しで放射能除去装置をくれる女神の星は……」
「存在しないだろうな」
ならば §
「ならばこの先の展開はヤマトIIIっぽくなるぞ」
「どこが?」
「ヤマトの使命は地球を救うことだが、ガミラスとイスカンダルという2大勢力の抗争の中で飛び込んでいくことになる」
「ガルマンとボラーの2大勢力の中に飛び込んでいくのと同じ訳だね」
これは深いぞ §
「ヤマト2199、予想の3倍ぐらい深い話になって終わるかも知れないぞ」
「それは本当?」
「さあ」
「さあって……」
「鬼が出るか蛇が出るか。行ってみないとワカランのよ」
「九十九里を持って半ばとせよ、だね」