ID: 20130223090735
Subject: UX-01はイ号潜水艦ではなくUボートだ
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20130223090735
名前: トモネコ
本文:
「魚雷は一本、二万円」
旧海軍の魚雷は当時、価格で二万円だったそうです。
現在価格換算で一億円、現在の対艦ミサイルの「ハープーン」に相当するそうです。
(兵頭二十八著、パールパーバーの真実より」
戦艦の主砲弾でも一発の管理はしなかったそうですが魚雷は一発ずつの管理だったそうです。
「大型艦には六発!」
旧日本潜水艦は大型艦には六発で攻撃したようです。
空母ワプス、重巡インディアナポリスに六発で雷撃しています。
(大型空母に対して最大六発までの規定があったようです)
魚雷は当時としては超精密機器(兵器)で点検、整備、保管が非常に困難で労力が必要だったそうです。
「実は、これを改めて見てハッと気付いた」
「何を?」
「なぜヤマト2199第13話はなぜイマイチなのか」
「13話(潜水艦もの)ってイマイチ?」
「そう」
「なぜ?」
「実はこれって凄く潜水艦ものらしくないのだ」
- 岩陰に隠れた目標を見失うという展開が不自然 (船は座礁が怖いから陸には近づかない)
- 位置が分からない敵に魚雷を撃つという展開が不自然 (魚雷は高いのだ。しかも通常海には魚雷が当たるような岩は無い)
- 根比べする展開が不自然。原潜ではない潜水艦は長時間潜行できない。根比べになると乗組員は憔悴する
- UX-01のデザインの一部はUボートっぽいが全体的には何をモチーフにしているのか良く分からない
- 主砲の存在感が無い
- 対潜哨戒のために航空機を飛ばすという発想が異端視扱いされている
- 異端視扱いされる根拠もおかしい (航空機を飛ばすのが危険ならヤマト自身にも危険であるはずだが、そこは問題にされていない)
「原潜ものと思うならいいのでは?」
「それにしては、眼下の敵やUボートを意識しすぎ」
「えー」
「実際、視界が良くない鈍速の潜水艦が目標を見失うのは不自然ではないのだが、その場合は隠れるというよりも、上手く逃げ切る方が自然に思える」
「ポイントはそこだね」
「だからさ。第13話の岩陰に隠れるという展開は実は陸戦の発想。艦船マニアならおそらくしない」
「ティルピッツは湾の奧にいたよ」
「あれはそもそも普通の潜水艦で攻められる地形じゃないからな」
「潜水艦よりダムバスターズってことだね」
「ガンダムよりダムバスターズ」
「何か違う」
まとめ §
「まとめてくれよ」
「ガミラスがドイツっぽいのは構わない」
「そうなの?」
「逆説的に第13話はドイツっぽくないのが弱点としてある」
「それはどういうこと?」
「だからさ。Uボートこそドイツ兵器の華、という清々しい思い切りができていない。このエピソードはヤマトとシーガルとUX-01しか出てこないのだから、Uボートに特化して話を作らないと嘘。でも、Uボート像にぶれがあり、そこに想像が入り込んで全体像がぼけてしまっている。そういう感じではないだろうか」
「もっと分かりやすく言うと?」
「頭で考えた理屈のお話になっている」
「もっと分からないよっ!」
オマケ §
「ついでに言えば、Uボートなら小型艦が群で行動しないとそれっぽくない」
「1隻だけの特務艦では違うわけだね」
「だから、大型艦対決になった時点で既にUボートっぽくない」
「まさかそれって」
「実はヤマトIIIのガルマンウルフの方が違和感が小さい」
オマケ2 §
「まあそれでも、ロボが出るより100倍はマシだけどね」
「ひ~。ガンダムをダムバスターズに始末して欲しい人が来たよ」