「アニメは見てない原作の話」
「スーパー99?」
「銀河鉄道999じゃないぞ」
「それで?」
「スーパー99は誰のもの?」
「なぜ気になるの?」
「起動キーを託されたのはススム少年。乗り組んだのは海自の自衛官。これをどう解釈するか」
「私物かどうかってことだね」
「私物なら子供が鍵を預かっても不自然ではない」
私物説の根拠 §
- 沖博士の研究所の地下にあった
- 始動キーを子供のススムに託した
- スーパー99の秘密メモもススムに残された
- ススムは子供なのにスーパー99に乗っていた
公物説の根拠 §
- 沖博士は政府の依頼で行動していたらしい
- 海自の自衛官が乗り組んでいた
- 沖家の沖五郎は最後にスーパー99は解体されるだろうと予測を語った。決定権を彼は持っていない
解釈 §
「矛盾しているね」
「しかし、よく読むとそうでもない」
「なぜ?」
- 沖博士は政府の依頼で行動していたらしい→スーパー99の所有権とは直接関係が無い
- 海自の自衛官が乗り組んでいた→どうも個人的な縁があって乗り込んでいるような雰囲気もある(指揮官は沖五郎の親友)
- 沖家の沖五郎は最後にスーパー99は解体されるだろうと予測を語った。決定権を彼は持っていない→沖博士に決定権があるのなら、長男であろうと決定はできない
「つまり結論は何?」
「そうだな。沖博士は政府からの依頼で行動を起こして、手段の1つとしてスーパー99を建造した。建造と運用にあたっては、政府の協力が得られたのだろう。しかし、あくまで沖博士の私物だ。主要な資金と技術は沖博士が提供したのだろう。だから、万一の時にキーを託すのは息子のススムだ。そして、沖五郎は格好いい好青年ではあるが、基本的には沖博士の助手だ。物事を決定する立場にはないのだろう。沖家の一員としても」
「つまり、ギャグみたいな顔をしていても、沖博士は大きな権限を持っているわけだね」
「本当かどうかは知らないぞ」
「ぎゃふん」