「さて困ったぞ」
「何?」
「手短に言う」
「うん」
「千歳丘高校を見てきた」
「それっぽいものを見つけた。以下の写真」
「見つかったのならいいじゃないか」
「でもね。goo地図の昭和22年で特定した場所は違うの」
「えっ?」
「以下の地図のAがgoo地図で推定した位置。Bが写真の位置」
「根拠を言えよ」
「Aの位置の根拠は以下の通りだ」
「Bの根拠は?」
「それで君の推理は?」
「まず注意することがある。AとB、両方とも正解という可能性がある」
「なぜ?」
「あとから高射砲を増設した可能性もあるからさ」
「えー」
「あるいは対空機銃の陣地が高射砲の陣地と伝わったことも有り得る」
「じゃあ、君の推理はA? B? AとB?」
「分からない」
「どうするんだよ」
「今度、世田谷区立郷土資料館に行ったときにでも質問してみようかな」