「はたと気付いた」
「何を?」
「都市帝国、実はめちゃめちゃ人数が少ないのではないか」
「だって操縦してる人は山ほどいるじゃないか」
「そう。そこで誤認したけど、よく考えるといろいろ違和感がある」
- デスラーの監視にわざわざ幹部のミルが派遣されている
- 膨大なガトランティス艦の多くが有人艦である明確に描写されていない
- ミルが心配するのは大帝からお預かりした駆逐艦であって、将兵ではない
- デスラー艦に配置された警備兵はリモコンロボット
- ヤマトの決死隊で中枢に到達できるぐらい、警備兵は多くない
- 超巨大戦艦も大量に搭載している砲塔を使って射撃はできていない
- デスラーが看守を呼んでも出てこない。実はいないのではないか
- ザバイバルの大戦車隊、多弾頭砲であっさり壊滅するのはあまりにあっさりやられすぎ。実は無人戦車が多数混ざっていたのではないか
- そう思うとゴーランド艦隊の攻撃や行動も単調すぎる
- テレザート守備隊の航空機も、ヤマトの艦載機で蹴散らせる程度の数しか出てこない
つまり §
「人数が少ないと、どういうこと?」
「都市帝国は占領した惑星をきめ細かく上手く統治できない。そのための人材が足りない。従って、残虐な恐怖統治を行うしかない」
「さらばの冒頭で、そういう描写はあるね」
「でも、それは都市帝国の弱点でもある。いくら惑星を占領しても使い潰すことしかできない。効率が悪いんだ」
「分かった。白色彗星の圧倒的な力に頼りすぎて、他はダメダメなのが都市帝国なのだね」
「実際、バルゼー艦隊はダメダメだったしな」