2013年03月18日
川俣晶の縁側物欲博物録 total 3131 count

Panasonic DIGA HDD搭載ハイビジョンブルーレイディスクレコーダー 500GB ブラック DMR-BRT230-K

Written By: 川俣 晶連絡先

「BDレコーダーを1台買おうと思った」

「なぜ?」

「宇宙戦艦ヤマト2199がテレビ放送されるので録画しようと思って」

「それだけ?」

「いや。さすがにデジアナ変換されたテレビをアナログ時代のVAIOで録画するのもきつくなってきたので」

「どこのへんが具体的にきついの?」

「デジアナ変換された結果には、コピーガード信号が乗ってくるので、録画データが不安定になるのだ。時々、録画されていない」

「えー。それは録画の意味ないじゃん」

「そうそう。だから、どこかで完成されたアナログの録画システムを一新する必要があったわけだ」

「それでPanasonic DIGA HDD搭載ハイビジョンブルーレイディスクレコーダー 500GB ブラック DMR-BRT230-K(な、長い……)をオーダーしたわけ?」

「そう。昨夜Amazonでポチった。まだ届いてはいない」

安い理由 §

「でもさ。もしかしてこの機種って凄く安くないか? もしかして最下位機種?」

「そうでもない。下から2番目ぐらい」

「安っ!」

「安いことには理由があるのだ」

「どんな理由だよ」

「読めないんだよ。着地点が」

「は?」

「地デジを録画するという行為の着地点が見えない。だから全ては暫定。暫定だから、高いのは買わない。話はそれだけ。簡単だ」

「分かった。使ってみれば一発で分かることも多いわけだね?」

「まあそうだな」

安い理由PART2 §

「自分はテレビの録画に画質を求めるタイプではない。だからビデオデッキ時代は、最も安上がりな録画モードでのランニングコストを計算して、βよりVHSを選んだ」

「それで?」

「だから今回もPanasonicで15倍録画モードを持っている最も安い機種を選んだ。これより下位機種にはそれが無いんだ」

「なんていう選択理由だ」

「しかし、計算してみたら凄いぞ。15倍で録画すると、一ヶ月以上、2ヶ月近くの録画データを削除しなくても3層100Gのメディアに保管できる」

「保管スペースが助かるね」

「そう。1年で10枚以下。スピンドルケースに入れておけば場所はあまり食わない。しかし、2Tの外付けHDDまで対応しているのでそれに入れるともっと凄い」

「どう凄いの?」

「計算上約3年分が1台のHDDに入る」

「へー」

「ただし、そこまで行くと最大1000番組の制約に引っかかって問題が起きる」

「短い番組が多いと1000を超えちゃうわけだね」

「でもね。番組を結合する機能があるから、毎週やってる番組などは結合してからムーブすればそれほどの数は食わないようだ。とりあえず、試してみるさ」

「試すために安い機種から始めるわけだね」

「何事も挑戦さ」

安い理由PART3 §

「実は220という機種もあって旧機種らしい。少し安い。でも調べたら結合機能があるか分からなかったので、230にした。だからちょっと高い」

「そんな細かいことまで気にしているのか」

高い理由 §

「しかし、三層100Gのメディアは高い。当面は2層50Gのメディアで行くしか無いだろう」

「えー」

BDの理由 §

「安くするなら、BDドライブなんて無くてもいいだろ?」

「実はBDプレイヤーとしての機能にも期待している」

「なぜ?」

「現在BD再生に使っているPCには以下の問題があるからだ」

  • 起動が遅い
  • 実はキーボードに水を掛けてしまい、キーボードが使えない。ブルートゥースのキーボードを繋いでいるが扱いが面倒
  • せっかくフルハイビジョンのパネルのTVがあるからといってHDMIで繋ぐとコマ落ちする (性能不足)
  • BD-ROMドライブしかないので、BDメディアには書けない

「そんなに再生するBDがあるの?」

「そうだな。計算すると間違ってるかも知れないが計12枚かな。これが徐々に増えていく見込みだ」

「そんなに多いのか」

「3枚組みのボックスとかもあるので、タイトル数が12というわけではないよ」

地デジ録画の着地点 §

「地デジ録画の着地点が見えないとはどういう意味?」

「実はね。画質が要らないなら、ワンセグの録画でも構わないぐらい。実際、そういう方向で決着する可能性もある」

「今回ワンセグの録画で済ませない理由は?」

「ヤマト2199だけは最大画質で撮りたい。それにBDプレイヤーとしての機能も欲しかったから」

「ワンセグで済ませると何がいいの?」

「録画データがB-CASカードから自由になる」

「えっ。ほんと?」

「でも他のマシンで見られる保証は無いし、コピー10の制約が付く」

「なんだ」

「でも、制約が小さいことはいいことだ。ファイルサイズも小さくなるし」

「だったらそれでいいじゃないか」

「いや、ワンセグとすれば、データ量も小さくなって、割とどんなPCでも扱えるサイズに落ちてくる」

「は?」

「PCベースで好き勝手に録画システムを組みたいという欲求も出てくるよ」

「おいおい」

「でも、今回は断念した」

「なぜ?」

「試行錯誤してシステムを組み上げて安定運用に入るには、時間がなさ過ぎる。それにヤマト2199はワンセグではなくフルセグで録画したいのだ」

「難しいね」

「難しいぞ」

あとがき §

「結局さ。いろいろ調べて最後はPT3まで調べたよ。NTTXで売っている安いサーバPCにPT3を入れる方法まで考えたが、さすがにPT3まで行くと恥ずかしいのでやめた」

「恥ずかしというか、犯罪だろ。コピーガードを回避したら」

「まあな。しかし、大手メーカーの製品なら、その点で文句を言われることはなかろう」

「何かあると既存の動画データが見られなくなるかもしれないけどね」

「しかし、万一の時まで絶対に保持すべき録画データがどれほどあるのかといえば、それも疑問だけどな」

「ぎゃふん」