「3月はほとんど映画館に行けなかった怨みがあるので、今日はシュガーラッシュを見てきた」
「どうだった?」
「面白かった」
「何を見に行ったんだい?」
「車を運転して不敵に笑う小さな少女」
「見られた?」
「うん」
「驚いたことは何かあるかい?」
「けっこう、えげつない虐めシーンとか、理不尽な描写があったのは良かったな」
「それでいいのかい」
「うんうん」
「他には?」
「現代的なFPSの世界と、レトロな8bit 2Dゲームの世界が共存してしまうのが面白いね。レトロゲームキャラは3D化し、FPSのキャラは目が大きくなってバランスを取っている」
「全体として、どんな映画?」
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズを連想した」
「は?」
「理由は両方を見れば分かる」
「他には?」
「エンディングがやたら凝っていた」
本質的には §
「本質的には貴種流離譚の一種ということになるのだろうな」
「それってどういう意味?」
「内緒」
「AKB48は?」
「ぜんぜん気にならなかったよ。素直に映画に溶け込んでいたと思う」
劇場では §
「劇場の雰囲気がやたら甘かった」
「は?」
「TOHOシネマズ渋谷で見たが、子供も多いが、それ以上に若い女性が多く、しかもほとんど満席」
「それが甘いってことね」
「まあ、お菓子の国のレースゲームの映画なら甘くてもいいわけだけどね。隣がずらっと若い女性ばかりだったのはびっくりした」
紙ひこうき §
「別に驚いたのがこれ」
「何これ?」
「短編アニメ。声が無い映画だけど、キャラの態度だけで何をしているのかが分かる。大した演出力だ」