「スケールアヴィエーション今月号の感想行くぞ~」
「おー。999だね」
「この999は、C62ではなく、アメリカの999だからそこは違うけどな」
「そんな話はあったね」
「しかし、この999のデザインは破綻した蒸気機関車に見えるが、じっと見ているとそうではないことに気付いた」
「違うの?」
「そうだ」
「どこがポイントなの?」
- 次元タンクがある (ヤマト2199的には潜宙艦用語だ)
- 牽引される客車相当のタンクは前後に連結器があってむしろそこに列車の記号がある (そこは破綻していない)
「だけど、潜宙艦と列車では噛み合わないよ」
「そうじゃない。運貨筒だよ」
「運貨筒?」
「貨物を入れて潜水艦で牽引するタンクみたいなものだよ」
「は?」
「つまりね。次元タンクは潜水艦の記号で、運貨筒は潜水艦で牽引するもの、という認識に達した瞬間に次元装甲特急999の本質が見えたんだよ」
「ここで牽引されるという特徴によって、主客を入れ換えることにより、列車が潜水艦に化けるのだよ。化けてもファッションとしての機関車の記号が残るが、既に列車の体裁をなしていない。列車としては破綻している。しかし、潜水艦として見ると前後に向かって一貫する」
「そんな風に解釈していいの?」
「いいはずだ。なぜなら、隠された兵器で攻撃するという特徴も潜水艦的だからだ」
「えー」
「次元装甲特急999の先頭に次元の文字が付いている意味を考えて見たまえ」
「どの999の元ネタにも次元はないね」
「潜水もない」
「そうか。だから牽引される車両は車両らしくないタンクっぽい形で良いわけだね」
「そうだ。そう解釈すると、機関車的な記号はむしろ邪魔だ。邪魔なので、実は上下に飾りとして付いているだけだ。そう解釈すると、機関車的な記号はあれでいいことになる」
「いろいろ頭を使ったね」
「しかし、その解釈で良いかどうかは一切知らんぞ」
「ひ~」
スケールアビエーション探索物語 §
「近所の本屋に無かった」
「えー」
「アーマーモデリングはあったのにスケールアビエーションなかった」
「えー」
「だから終わりなき索敵に入った」
「どこの航空宇宙軍だよ」
「結局、自転車で隣の駅の本屋まで走ったよ。そこにあった」
「あったのならいいじゃないか」
「そこはアーマーモデリングは2冊あったのにスケールアビエーション1冊しかなかった」
「えー」
「不満である」
「他に何か言いたいことは?」
「アーマーモデリングの表紙は美少女が戦車に乗っていたが、ディティールが細かい戦車とアニメ風ののっぺりした少女は噛み合ってないと思った。たぶん、それでいいと思う人が多数派なのだろう。でも、自分の趣味じゃないので、喜んで異端になろう」
「異端でいいのかよ」
「いいぞ。アイテムに振り回されることもないし、金も浪費しない。積む模型も増えない」
「ひ~」