2013年04月16日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 2838 count

ヤマト2199の2回目の危機は来るのか来ないのか?・ネタバレ注意

Written By: トーノZERO連絡先

「ヤマト2199の2回目の危機が起こりつつあるような気がする。水面下でファンの不満がくすぶり始めている感じだ。要因はいろいろ。個人的にはまだ危機と呼ぶほどのレベルではないと思うけれど、既に苦情を言う側にまわったファンも散見される。(同意はしないが気持は分かる)」

「話が見えないよ。そもそも2回目って、1回目はなんだよ」

「1回目は第二章の時。このときは、自分も苦情を言う側にまわったな。でも第三章が素晴らしかったので、このときの危機は乗り越えられた」

「2回目の危機とは?」

「大ざっぱに言うと以下の2つの流れが出てきた感じだ」

  • 環境の急変による古参ファンの戸惑い
  • 作り手側に「ゆるみ」が出てきた

「古参ファンの戸惑いってなに?」

「彼らは状況に追い越された」

「どんな風に?」

  • とっくに終わった2199第1話第2話を熱く語る連中がどんどん出てきた (しかも、往々にして間違っている。先に展開を知っていると間違いが分かってしまうがネタバレになるから言えないストレス)
  • グッズが出過ぎて万札がゴミのように飛んでいくか、当然そんな出費にいつまでも耐えられるわけがない (滅多に無いから全部買いたいと思うのが冬の時代の古参ファンだが、その行動が不可能化する)
  • 2199TVの主題歌を歌っている歌手が、特に古い4人以外は分からない (圧倒的大多数は未知であり、実績をネットで調べても分からないアニメの分からない主題歌)
  • これまでヤマトを支えてきて俺達が、劇場限定BDすら買えない可能性が出てきた (馬鹿売れすぎ)
  • 実は、第四章は難解で、第五章はかなり渋い作りだが、その水準から脱落している古参ファンも多い
  • 第五章良かったの大合唱の影で不満を抱く人もいる
  • 最近、ネタバレが多すぎる

「確かにネタバレは多すぎるね。2199のEDにいきなりヒルデ出てくるし、劇場パンフにも重大なネタバレが書いてある。映画みる前に読んでしまうと凄く不幸」

「そうだな。それに第五章は構成的にも難がある」

「どのへんに?」

「大艦隊に囲まれる展開が最初と最後に入って、印象が散漫になってしまう。絡め手の戦闘が少ないのだ」

「それはダメなの?」

「いやそうじゃない。ドメルに包囲されたときは完敗したヤマトは、ヤマト側からは理解できない理由で敗北を回避する。しかし、バラン星では先手を取って偵察して作戦を立てて見事に自力で切り抜ける。その逆転が見どころなのだが、全体として見た時にそれがあまり明確に見えてこない構成なのだ」

「そうか」

「それにね。実は最後にゲールがゼーリックを撃ち殺す展開も実は分かりにくい」

「ゼーリックの子飼いの男が親分を撃つのはおかしいよね。って思われるわけだね?」

「でも本当はデスラー総統への忠誠心を示す男なので、デスラーから告発されるゼーリックを撃つのはゲール的な振る舞いなのだ」

「じゃあ、作り手側の「ゆるみ」ってなに?」

  • 人気が高まればそれでいい、と受け止める風潮が出てきているが、そこから取りこぼされる層が見えていない。(彼らはこれまで通り支持してくれる保証が無い)
  • 「良い作品を作ればそれでついてきてくれる、というムードがあるように思えるが、実は一部は付いてこられていない
  • 良いものを見せようという気持が先に立つのかネタバレが多すぎる
  • ファンの財布を過剰にあてにしすぎる (高額商品を揃えすぎる。ファン層の拡大にはマイナス)
  • ネームバリューのある歌手の起用が単に「ネームバリューのある歌手の起用」にしかならず、注目を集める手助けにはなっても、作品への貢献が薄い状況も増えている (人気の高まりがネームバリューのある歌手の起用を可能にするが、ヤマトの主題歌に起用できた時点で喜んでしまい、そこから先のことをあまり考えていないように見受けられることもある)

「君の考えはどうなのさ」

「まだ2199は危機と呼べる段階ではない、と思う。致命的にNGを出す必要のある項目は今のところまだないと思っている。懸念事項は多少あるとしても、あくまでちょっと懸念している程度であって、ダメというほどではない。むしろ2199はよくやっていると思う」

「でも、そう思っていない古参ファンもいるわけだね?」

「そう。それも分かる。彼らの置かれた状況が見えるから、彼らが持つ不満も分かる」

「たとえば?」

「そうだな。だから、スケールアヴィエーションの空中戦艦大和対次元装甲特急999で既にハードルが高すぎるファン層もあるってことだ。あれを解釈できない人も珍しくない」

「見てきたように言うね」

「見てきたんだよ。某ヤマトファンの宴会にスケールアヴィエーションを持ち込んで一部にまわしたが、受容できないファンの方が多かった」

「それってどういうこと?」

「実は2199も水準がもの凄く上がっていて、我こそは昔ながらのヤマトファンという層の一部を盛大に脱落させながら進んでいる面がある」

「ほんとかよ」

「嘘か本当かは、これからの数週間でどれぐらいの怨嗟の声が上がってくるかで分かるだろう」

「ひ~」

オマケ §

Subject: 第五章のDEEPな領域に踏み込んでいくぞPART1・ネタバレ注意

Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20130414083537

名前: 3gou

本文:

トーノ・ゼロさま

第五章見てきました。存分に面白かったです。

ただ、こちらの期待値が育ち過ぎたのか、ロングPVから想像される話の枠を超えてはいませんでした(要はPVはネタバレしすぎだったのでは、と)。

そんな中でのサプライズはおっしゃる通り警護ロボットの登場でした。

全体的に「燃える」「泣ける」話だったのですが、ツッコミどころも今まで以上に多かったかなと。

叛乱エピは、伊東の処遇はじめ決着が付いていないので今後の展開待ちですね。

補給やオムシスの件もしかり。

雪とユリーシャも「結局他人の空似でした」ではあんまりなので、もう一捻りあると期待したいです。

保安部が山本を見過ごしたのは納得できませんね。

彼女はヤマト艦内でもかなりの有名人のはずなのに存在を確認しないのは?でした。

山本といえば、篠原が、憧れていた偵察機パイロットが自分の友人だったことに気付いてなかったというのもちょっと・・・

15話Bパートの作画監督は増永さんですね。

迫力の沖田やドメルのアップ、りりしい古代、愉快なゲール君などなど素晴らしい仕事ぶりです。

上の方のゴタゴタはともかく、ヤマトに参加したい人が参加できる現場を作っているということで出渕監督は良い仕事をしていると思います。

ゲートが破壊されたことで、単純に来た道を帰ればいいという訳にはいかなくなりました。2199は最後まで気が抜けませんね。

「3gouさんもネタバレが多いと感じているようだ」

「ここにも不満の種があるわけだね」

「しかし、3gouさんは良い。肯定的な意見も多数持っているからだ」

「そうだね。山本についてはどう思う?」

「まあ、全部で999人乗ってる2199ヤマトだから、見落としがあってもしょうがないだろう」

「ははは。じゃあ15話は?」

「沖田とドメルの見つめ合いは凄く良かった」

「そうか」

「優秀な人間にどんどん任せるという意味では。出渕さんはいい仕事をしていると思う」

「全部自分でやろうとしない美徳があるわけだね」

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