「2001年の宇宙戦艦ヤマト画報という本を古書で買ったのだが、何気なく見ていてびっくりした」
「なんで?」
「ヤマト1974の第13話で地下都市に逃げるために民衆が殺到したバスが載っていなかった」
「載ってないのかよ」
「でもね。第3話でみんながヤマトに移動するバスが同じ形の色違いだった」
「えっ?」
「うっかりしていた。第3話って、行進してヤマトに乗り込むのだけど、実は民衆の前での行進と第3艦橋から乗り込む行進の間に、チューブをバス移動するカットがある。そこでは、専用バスが描かれている。そのバスが、第13話とそっくりなんだ。色が違うだけで」
「えー」
「つまりさ。それは言い換えれば、色が違うだけでヤマト2199第2話でヤマトに乗り込むためにみんなが移動したバスとそっくりということだ」
「えー」
「なんてこった。ヤマト2199の第2話って、ヤマト1974で長々とやった行進が存在しないから違って見えるけど、実はチューブ移動のシーンを拡大したものだったのだ。チューブではなく普通の道を走っていたけど、でも車両のデザインはよく似ている!!」
「それって大発見?」
「少なくとも自分にとってはだな」
「そんなに?」
「ヤマト1974を理解していると思った自分が浅はかだったと思い知らされる」
正体が割れた §
「PERFACE MANUALは既にチェック済みだったが、間抜けなことに13話を調べていた。なので、3話を調べたらヒットだ」
「載っていた?」
「ああ。側面、前方パース、後方パース、ハッチ詳細の4つも絵があり、名前は高速兵員輸送艇。丸に加のマークがあるので、加藤直之さんの絵だろう。クリーンナップしただけで元は松本零士という可能性はあるが」
「ちょっと待て。高速兵員輸送艇って艇なんだね?」
「そうだ。車両ではない。だからヤマト2199の第2話との連想が働きにくかったともいえるが、車体の形状は似ている」
「タイヤは?」
「2199のには付いている。1974のには付いていない」
更に言えば §
「1974の第3話をBDで見た」
「何か発見があった?」
「あった。1974第3話は運転席の後ろの屋根が窓になっていない。だから、2199第2話のバスは、1974第3話仕様。1974第13話は窓になっている」
オマケ §
「そうなると、2199第2話のファルコンの輸送車の方も、元ネタが気になるな」
「調べることが多いね」
「1974はもう一度点検する必要がある。こんな事態を誰が予測した」
「初心に返れだね」
オマケ2 §
「コンピュータ計算によると地球における確率99.9%」
「は?」
「この『おける』と聞こえる部分が良く分からない」