「ヤマト2199第10話のゲールの行動は重要だ」
「なぜ?」
「味方を撃っているからだ」
「第18話で、同士討ちを容認するゼーリックに驚いているからだ」
「分かった。第10話と第18話ではゲールの行動が矛盾するわけだね」
「だからね。お前が言うな。という感想が出てくる」
「そうだね」
「ところが、第10話を子細に検討すると、ゲールの行動は味方撃ちの容認ではない事が分かる」
「は?」
「実は以下のようなシーケンスで話が進んでいる」
- EX178は射線にいるからどけという (明確な同士討ちの回避)
- ディッツ提督の娘が乗っている発言がある (実は実際には乗っていない)
- ゲールは砲撃を指示
- EX178は敵にやられたことにする
「それで?」
「ディッツ提督の娘が乗っている、というのがポイントだ」
「つまり?」
「同士討ちの肯定というよりも、ディッツ提督の娘を謀殺することを目的としている」
「は?」
「他に重要な人物は乗っていない。メルダを殺すことが目的とみていいだろう」
「ゲールにメルダを殺したい理由があるの?」
「ゲールの親分はゼーリック。ゼーリックの政敵はディッツ提督。ディッツ提督の娘がメルダ」
「あ……」
「ゼーリックを喜ばせるためにメルダと謀殺したと見ていいだろう」
「実際は死んでないけどね」
味方を見捨てる心理 §
「ゲールは味方を見捨てているよ」
「それは自分が死にたくないという心理であり、味方を無駄にして良いという話とは違う」
「自分の身が安全なら、味方の心配ができるわけだね」