Subject: ヤマト2199第21話感想【ネタバレ注意】
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20130623084307
名前: ガボーチン
本文:
お久しぶりです。
http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-422.html
ザルツの特殊部隊について興味深い
記述が・・。
「442についてはみんな語ってるので特に自分が語ることはないと思ったが……。天は私にヤマトを、じゃなかった、442を語れと言っているのか」
「天じゃなくてガボーチンさんです。それに語れとも言ってません」
「というわけで有名な442だよ」
「結局語ってるよ。誰のためだよ」
「誰のためでもいいじゃないか」
「じゃあ、442ってなに?」
「第442連隊戦闘団。第二次世界大戦中のアメリカ陸軍で日系アメリカ人の部隊だ」
「なぜそんなものがあったの?」
「俺達は立派なアメリカ人だ、ということを証明するために」
「ザルツ人部隊と同じじゃないか」
「だから、ザルツ人の442はこの442がモチーフなんだよ」
「それにどんな意味があるの?」
「だからね。実は442は七色星団よりもドメルよりもテーマ的に重い」
「分かった。それが、第六章の本当の見どころは七色星団ではなく21話と君が言う理由だね?」
「そう、21話から22話に掛けて展開する442の生き残りのノランと森雪の話は、だからこそ非常に重要なのだ」
なぜ「七色の陽のもとに」なのか §
「特に語ってないけど、もちろん『七色の陽のもとに』の元ネタは『ソラリスの陽のもとに』だ」
「そのことに意味があるの?」
「うん。ある。というか、途中で気付いた」
「SFの知識をひけらかすため?」
「実はソラリスの映画には、未来都市として日本の首都高速道路が出てくる」
「それで?」
「だからさ。外から見た日本の映像が出てくるわけだ」
「それに意味があるの?」
「ある。なぜなら、『七色の陽のもとに』はほとんどヤマトの外部視点で話が進行するからだ」
「えー」
「そもそも、仲間の犠牲でやっとユリーシャ(誤解)を連れて帰るノランと、怖い形相で追いかけるだけの古代のどっちに感情移入できるかってことだよ」
「分かった。あのヤマトや古代は、ノランの視点から見たヤマトであり古代なんだね」
「ガミラス人達から見たヤマトとも言えるけどね」
「そうか」
「だから、『このドリルに入り込んで止められるかしら?』と新見は言わない。そうやって思い悩むのはヤマト側のドラマだからだ。しかし、ドラマがガミラス側だから『入り込まれてしまった』という部分しか描かれない」
「ガミラス側のドラマとすると、どうなんだ?」
「だからね。442の潜入過程が詳しく描かれる」
「コバンザメを分離するところから描いてあるわけだね」
「そうだ。ヤマトに入り込んで着替えるところまで描かれる。だから実はドリルミサイルに入り込む新見とアナライザーよりも、ヤマトに入り込む442の方がずっと描写が手厚いんだ」
「では第六章の正体って?」
「ドメルとヤマトが決着を付けるドメル編完結ではなく、ノラン編ないしガミラスの森雪編(前編)なのだ」
「本当に?」
「だって、本当にドメル完結編なら、第六章の前半でドメルが退場しちゃうのは構成としてあまり上手くないだろ」
「それが事実だという保証はある?」
「無いっ! 全部最初から最後まで、ただの自分の想像だ」
「ぎゃふん」
『七色の陽のもとに』絵コンテ §
「絵コンテには艦載機の収容シーンがある。トラクタービームでファルコンを収容するんだ」
「それは見たかったね」
「盛りだくさんすぎて収まらなかったのだろう」