「なぜ見に行ったの?」
「火曜日だったから」
「意味分からないよ!」
「TOHOシネマズは、会員1300円で見られるんだよ! それに他のめぼしい映画はまだ上映が始まってないしな」
「それだけ?」
「それだけ」
「ひぇ~」
「強いて言えば、新訳紅桜篇の出来が良かったからかな」
感想 §
「満足できたかい?」
「そうでもない」
「それはまたどうして?」
「見る前から嫌な予感はしていた。その予感ほど悪いものではなかったが、最後はグダグダだな」
「えー」
「前半は悪くない。作り方もいい。特にカメラおじさんを絡めたのは秀逸」
「後半は?」
「イマイチかなあ」
「どこが引っかかったの?」
「以下の3つの点だ」
- 登場人物を増やし過ぎて追い切れなくなった
- 過去の修正による未来の変化が多すぎて分かりにくい。最後は自分も追い切れなくなった(理屈に走りすぎ)
- 複雑すぎてどの時代から誰が分からなくなった
- カメラおじさんの正体をタマにしたこと、銀時本人が盗撮に協力したことで、あたかも盗撮を肯定するかのように受け取られかねない内容になった
「4つあるよ」
「気にするな」
「それに銀時の盗撮は前半だよ」
「それも気にするな」
良かったところ §
「強いて良かったところをあげてくれ」:
「3つのしおりを重ねるという話が、きちんと伏線として機能したのは良かったな」
「いいのか」
「それから、未来の新八と神楽が徐々に心を解かして1つになるのも良かったな」