「アナライザーはAU-09というナンバーが設定され、最初に登場したとき『番号なんかで呼ぶな、私は自由なユニットだ』とプリズナーNo.6のようなことを言う。それはなぜか」
「なぜ?」
「実は、ギャラクティカという補助線を引くと見えてきた感じがある」
「それはなに?」
「ギャラクティカのサイロンは12モデルのみ。それぞれ、番号で呼ばれるので、ナンバーシックスもナンバーナインもいる」
「ナンバーナイン=AU-09=観測員9号なんだね」
「だからね。明らかにナンバーシックスにはプリズナーNo.6の影が見えるわけで、そこから補助線を引くと番号が6ではないアナライザーがプリズナーNo.6っぽい台詞を言う根拠が見えてくる」
「意識してまっせ、ということだね?」
「実は更に2199は特撮っぽい表現が多いのかという理由も見えてくる」
「なぜ?」
「ギャラクティカそのものが過去の特撮へのオマージュ的な要素に満ちている。ハッチの番号が1701だったり。スペース1999っぽい展開が入ったり。2001年宇宙の旅っぽい映像が入ったり」
「だから、2199も過去の特撮へのオマージュに満ちるわけだね?」
「そうなのだが、話はそう簡単には割り切れない」
「というと?」
「2199の場合、日本の特撮へのオマージュの割合が大幅に増えて、ファルコンはワンダバで出ることになる」
「なるほど。それは明らかにギャラクティカとは違う方向性だね」
「しかし、実は2199自身がギャラクティカそのものを反映させてしまっている部分がある」
「たとえば?」
「敵が主役メカをワープさせる直前に機関室でエンジンを止めて回避するとか」
「2199だと第14話だね」
「そう。しかし、ギャラクティカにも同じようなシーンがある」
「えー。まさか」
「でもギャラクティカの場合、森船務長のアクセス権限は承認されないで別のドラマに突入する」
「分かった。ワープ直前の機関室というシチュエーションを描くのは『同じ土俵で勝負してやるよ』という意思表示で、こっちの方が緊張があっていいだろとアクセス権限が承認された後の危機で盛り上げてみせたわけだね?」
「かもしれない」
「しれない?」
「ただの想像だ。事実かどうかは一切知らないよ」
「えー」
オマケ §
「あ、目から鱗が落ちた」
「なに?」
「2199のスピンオフやりたい発言の真意」
「過去の火星戦だね」
「実はギャラクティカのスピンオフもブラッド・アンド・クロームとか過去話なのだ」
「過去でも勝負しまっせ、という挑戦の意向だね?」
「かもしれない」
「しれない?」
「ただの想像だ。事実かどうかは一切知らないよ」
「えー」
オマケ2 §
「結局2199に他のアニメみたいな表現が入り込んでくるのも同じ理由で分かる」
「なぜ?」
「特撮の集大成がギャラクティカなら、2199はアニメの集大成でもある」
「集大成で勝負しまっせ、という意思表示だね?」
「かもしれない」
「しれない?」
「ただの想像だ。事実かどうかは一切知らないよ」
「えー」