「昔々。太陽の牙ダグラムというのがあってね」
「いきなり昔話かい」
「ヤマトが出てくるまで話が長いぞ」
「長いのはイヤだ。さっさと要約して済ませろよ」
「ケチ」
「さっさと始めろ」
「太陽の牙ダグラムというのは、ガンダムに続くリアルロボット路線の継承アニメであって、宇宙植民地の独立を扱う。まさにガンダムの後継アニメだね。しかし、独立するのはアフリカっぽい惑星であり、ムードはかなり違う」
「それで?」
「最も違うのは、ビジネス的な期待を背景に、打ち切られたガンダムと違って、とても長く続いた。全75話だ」
「ガンダムは?」
「全52話の予定が全43話に短縮される」
「予定通りでも52話か。75話には負けるね」
「逆に言えば、75話は長い。ゆったりしたペースで話が進み、第1話の最初に最初に提示された光景に戻って終わったのは良かったが、ともかく長い。ストイックでかなり単調な話なので、かなり苦労して見続けた感がある」
「何が言いたいんだよ」
「だからね。そこでダグラムを見終わった時点で類似品はもう見る気も起きない燃え尽きた気分になったわけだ」
「それがダグラム燃え尽き症候群ってことだね」
「うん。だから、実は後番組のボトムズの第1クールは見てないんだ」
「えー。あんなに人気があるじゃないか」
「人気が高いので、第2クールから見始めたよ」
「そろそろヤマトの話に戻って来てくれ」
「だからさ。実は復活篇、SBヤマト、2199と来て、実は新作ヤマトが3作も続いているが実はこれは数字のトリック。本当は2199が実質的に映画7本分なので、本当は9作分。未公開の第七章を除外しても、8作分。年数して、3年半。これは、1つの作品に費やす時間としては異常に長い」
「長いとどうなの?」
「やはり燃え尽きちゃうよ」
「それってもっと分かりやすく言うとどういうこと?」
「第七章の最後に『ヤマト2201制作決定、3ヶ月後に俺達の反乱式開催』と出ても行く意欲が沸かないってことだ」
「ちょっと待て。反乱式?」
「2201ならまず反乱だろう」
「分かった分かった。それでどうなの?」
「だからさ。実はもうかなり燃え尽きていて、後はもう第七章を見て、劇場限定ブルーレイ買って、YAMATO SOUND ALMANAC全部買って、それでおしまいって思っていたよ」
「どういう意味?」
「実は宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集<Earth>を買ってない」
「えー、嘘ー。あれだけ熱心に設定資料を調べてヤマト1974を調査しているのに」
「ヤマト1974は、作品を解体して裏側まで見る気で取り組んでいるからいいけどね。設定資料って本来は映像を作る手段として作られるもので、最終完成形ではない。そんなものはわざわざ見るべきものではないと思うよ。更に言えば、イベントなどで掲示されたものを見ぐらいで十分。手元に置いて子細に検討するなど、あまり意味は無い。常識的にはね」
「でもさ。2年前なら買ってたろ?」
「そうだね。でも、今も少しだけ根性を入れ直して、Amazonで宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集<Earth>3,780円をオーダーしたところだよ」
「なら最初からオーダーしておけよ」
「やはり3,780円は高いと思ったのでね」
「なのに、なんであえてオーダーしたの?」
「ズベズダのオリョーノクが最初に提示された価格より安く買えたから、かな」
「そんな理由かよ」
「でもね。支払ページに行って愕然とした」
「なんで?」
「Amazonのポイントがあったの。全額ポイントで払えたので、支払0円だった」
「だったら、最初からオーダーしとけよ、この大馬鹿もの」
オマケ §
「どーめーる! どーめーる! これほどドメル愛のないドメルコールは見たことが無い」
「えー」
「耐えろ、ケツアゴ・ドメル将軍!」
「エルクじゃないのかよ」
オマケ2 §
「でもね。YAMATO SOUND ALMANACの9月発売分と2199OST3を予約したら凄い金額になって設定資料集をオーダーしたことを後悔したよ」
「ヤマト相手なら天下御免で出動出来るんじゃないのか?」
「先立つものが無いと無理」