2013年08月03日
川俣晶の縁側物欲博物録 total 1857 count

アンプとスピーカーが戻ってくる

Written By: 川俣 晶連絡先

「若い頃に、オーディオに凝ったら青天井というのが目に見えていたので、それは避けることにした」

「青天井って? 百万の機材を買うってこと?」

「オーディオのために家を建てるところまで行くって事だ」

「ひ~」

「だからさ。音が出ればいいと割り切って、ミニマムのシステムを模索して、結局、TEACの小形スピーカーとAudio-Technicaの小形アンプを買った。そして、とっくに壊れて処分済みの安めのSONYのCDプレイヤーに接続していた」

「ふーん。それで?」

「でもね。そのミニマムなシステムすら置けない事態が発生した」

「それはなに?」

「録画用VAIO軍団をラックに並べたら、あれはけっこう大きいので、アンプやスピーカーを置く場所が無くなってしまった。たぶん2000年前後の出来事だ」

「えー」

「それ以来、アンプとスピーカーは寝ていた」

「そうか」

「しかし、アナログ録画の時代は終わり、VAIOも初代Akaneらと一緒にドナドナされていった」

「オーディオ復活のチャンスだね」

「とても、オーディオとは呼べない貧弱なシステムだけどね。でも、テレビのスピーカーよりはずっといい音が出る」

「復帰したんだね?」

「そう。ただし、接続する相手は最新のBDレコーダーだから、そこはかなり違う」

「旧式のアナログアンプ、スピーカーに最新のBDレコーダーかよ。接続できるの?」

「LとRのピンジャックがあるからOK」

「USBとかじゃないのね……」

「そんな端子はこの時代のアンプにはないっ!」

「ひ~」

「もちろん、iPodのドックコネクタもない!」

「いいのかよそれで」

「いいぞ」

「なんで?」

「iPodといえば、うちには壊れたiPodしかないから」

「ぎゃふん」

感想 §

「それで復帰させた感想は?」

「うん。やはりテレビのスピーカーよりも格段にいい音が出る」

「じゃあ、満足?」

「とりあえずは。でも、いつ壊れてリタイアするか分からないロートルだからな」

「ひ~」

「でも悪くは無いぞ」

「なんで?」

「テレビもDVDも全部アンプスピーカー経由で聞けるから」

「テレビ見るときもBDプレイヤーで見るの?」

「そうだ。いつもやってたことだ」

「なんでテレビでテレビ見ないの?」

「チャンネル切り替えが遅いから、テレビのチューナー使わないことになれてしまったよ。だからテレビの時もアンプの電源入れればそっちから音が出る」

「ぎゃふん」

アンプとスピーカー

「アンプの下にあるのはJCOMのSTBね。その横にあるのはLANのハブ」

「そこはこの話と関係無いってことだね」

「そう。写真にはアンプとスピーカーが写っている。それだけ見ればいい」