「話題は衝撃的に盛り沢山だ」
「慌てず急いで正確に頼む。順番にやってくれ」
「烏山ワンダーゾーンは、既にアウトラインを把握済みでもう細部の確認しかのこていないと思っていた。しかし、大違いだった」
以前見たあの光景が §
「2013年04月05日に、千歳烏山に向かう水路跡だろうかとして発見した場所がある」
「不明の場所だね」
「でもね、これが歩道の真ん中にガードレールのすぐ近くに繋がっていたんだよ」
「それはショックだね」
「それどころか、東八道路を挟んだ向かい側にに痕跡があった。途中から墓地に飲み込まれて追えないけど。横にターンしていた可能性もある。もし直進していると高源院の池の方に向かうが、本当にそっちに向かっていたのかはぜんぜん分からない。痕跡は何も見つけていない」
「で、答えは?」
「予想もしなかったところで、謎解明!」
烏山四丁目アパートから西に直進調査 §
「前回は烏山四丁目アパートの手前で別の痕跡を見つけたので南に曲がったが、今回は西に直進して調べてみた」
「結果は?」
「それっぽいけど、決定的な証拠は無し」
「水路跡らしい柵とか無いの?」
「柵はあるのだけど、私道だから入るなという柵かも知れないので良く分からない」
「分からないのか!」
「疑いはある」
埋もれた水路跡 §
「以下の写真を見てくれ。甲州街道の旧道を自転車で走っていて見つけた」
「これがどうした?」
「埋もれた2本のコンクリート。これは柴崎でも見たことがある。暗渠化されずに埋められた水路の跡という可能性が高い」
「うそー。でも前後はどこに繋がるの?」
「南側は調べたけど良く分からない。北側は実は南北に細長い公園があるのだ」
「細長い公園とは疑いが濃厚だね」
「そうだ。そこで、公園の北側にまわってどこに接続しているのか調べてみた。その結果、驚くべきことが分かった」
「なに?」
「前回書いた水路とのラインの横に、もう1つ疑いが濃厚なラインがあったのだ。そっちは道路で中央に排水溝の蓋があるタイプ」
「それで?」
「そこに出たんだよ。しかも、そっちを探索した時に見た公園そのものだった」
「えーっ! 凄いじゃないか!」
「地図で見ると、排水溝の跡と思われるコンクリートが埋まっているのはここ」
「A点のすぐ北にあるのが公園ってことだね」
「そうだ。公園に北に接している道が疑い濃厚な道」
衝撃のお便り §
「ここまでが昨日の夕方の話」
「うん」
「そこで上北沢トロッコの菊川さんより衝撃のお便りが来たのだ」
Subject: 続々・烏山付近に気になるガードレール・歩道の真ん中にガードレール!
Keyword: 【▲→川俣晶の縁側→歴史と文化→下高井戸周辺史雑記】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20130809214213
本文:
川俣様
ご無沙汰いたしております。
上北沢トロッコの菊川です。
最近の暑さ、如何お過ごしでしょうか?
水路案内、建物の執筆お疲れ様です。参考にさせていただきたく存じます。
さて、今回の烏山の水路ですが、こちらも偶然に最近調査いたしまして、川俣様ご指摘の位置に水路が存在していた模様です。
図のA~B間は、実際はもうチョッと南側の人家敷地沿いのようです。
ご指摘の通り、学校南側で屈曲して南下する1本の水路は下田病院の西側をぬけて線路を越し、風呂屋北側で東向き、線路に沿ってチョッと進んで南に向きをかえております。(かつては板暗渠がありました)平泉医院の南側を南東に進み、医王寺北側を通り、団地西側の曲がった広い道につながっているようです。
4-21の公園状の広場の東端を南方に分岐する、もう一本の水路があります。
こちらは甲州街道を越えた4-3の北西端角からの、南東に向かう路地に、はっきりコンクリートの溝状の構造物が残っております。幅が結構広いので、それなりの流量があったようです。
そのまま道沿いに南下して、京王線との中間位で南東にゆく道(踏切のある道)沿いに線路を越えています。生々堂クリニックの西側です。
クリニックの直ぐ南を東向きに入り、直ぐ東南に向きを変えて。UR機構の密集する広い曲がりくねった道に出ます。団地の西側です。この曲がった道も、従前は道の左右に開渠があったそうです。
関連して思い出しましたが、お風呂屋の北側の線路に、昔第4種踏切のようなものがありました。今は普通の警報機・遮断機付きの狭い踏切があるところよりもうちょっと烏山寄りでした。ここには、警報機の代わりにブザーがついていて、電車が近づくとブザーが鳴る変わった踏切でした。勿論遮断機はありませんし灯火の信号もありません。幅2mくらいの人専用踏切でした。
取り急ぎ御案内まで。
酷暑がつづきます、御体ご自愛くださいませ。
「凄いぞ。もう一本の水路の話はまだ一言も書いていないのに、まったく同じ場所の話を頂いた。しかも、良く分からなかったその先の経路も明快になった!」
「わーい!」
「しかも、図のA~B間は実際はもうチョッと南側の人家敷地沿いのようですと書かれたその部分が、今回疑い濃厚と書いた経路と一致する」
「わーい!」
「下田病院の西側とか、疑い濃厚と思いながら調べた場所だし」
「わーい!」
「風呂屋北側で東向き、線路に沿ってチョッと進んで……の部分も疑いの目をもって見てきた場所だし」
「凄いじゃないか」
「でもその先はぜんぜん分からないから、分かって嬉しい!」
「素晴らしいね」
「ありがとう、菊川さん!」
「かなり謎が解明されてきたね」
「しかし、まだ油断は禁物」