2013年08月24日
トーノZERO映画感想total 1813 count

感想・映画「ガッチャマン」【ネタバレ注意】

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「実は宇宙戦艦ヤマト上映初日に、ヤマトを見ないでガッチャマンを見るという希有な経験ができた」

「なんでだよ。ヤマト見なくて良いのかよ。気にならないのかよ」

「ヤマトは前夜祭で見ているので」

「それだけかよ」

「実はね。この日は映画を見る予定なんかなかったの。でもね、とても複雑な経緯でガッチャマンの券を余らせてしまった人がいてね。その人から有り難く頂いて見ることができた。ありがとう」

「つまり、自分で見たかった場所でも時間でもないが、ガッチャマンを見たってこと?」

「間違ってはいけない。不本意なのは場所と時間だけで、ガッチャマンそのものは是非見ようと思っていたからだ。だからチケットが無駄になる状況は避けたいと思った」

「なぜ見たいの?」

「世間の悪評が凄いからだ。デビルマン以下だとか、それよりは悪くない(どちらにしても評価は低い)とか、パシフィックリムを見ろとか、そんなのが多く目に入った」

「悪評が凄いのに見たいの?」

「実は悪評が凄い映画はダメじゃないことが多いという経験則があるので気になった」

「は?」

「悪評が凄い映画はダメじゃないことが多い。これが自分の経験則」

「じゃあ、なんで悪評が立つの?」

「いじめと同じで、目立つからなのだろう」

「ひでえ。いじめかよ」

「実際、映画をかなり見ている映画通の知り合いがデビルマンはそんなに悪くなかったと言っていたしね。自分はデビルマンを見ていないが、信頼はしている人だ」

「なるほど。だからガッチャマンも見たくなったわけだね?」

「ちなみに、子供の頃はアニメのガッチャマンを見ていたし、おはよう忍者隊ガッチャマンも見たことがあって面白かった。見ない理由はこれといって無い」

「ふーん」

感想 §

「それで中身はどうだったの?」

「中身は中二病ってのを割り引けば、別にちゃんとした良い映画だったよ」

「中二病は割り引いていいの?」

「それを割り引かないとかなり多くの映画が欠陥品になる」

「ひ~」

「要するに5人の選ばれた人間がギャラクターと戦う。乗りこむメカはゴッドフェニックスだ。武器はバードミサイルだ」

「じゃあ、設定に忠実なの?」

「いいや」

  • ベルクカッツェは雌雄同体ではない
  • ゴッドフェニックスは5機合体しない (従ってメカのG1号からG4号も存在しない)
  • 竜巻ファイターはやらない
  • バードゴーで変身しない
  • 科学忍法火の鳥は、火だるまになりながら脱出する行為でしかない (そんな科学忍法は存在しない)
  • ガッチャマンは5人ではない (他の国に別の同様の人間がいる。ジョーも突然他国からやってくる)
  • 基地は三日月珊瑚礁の下にはない
  • バードミサイルを撃つために南部博士の許可は要らない (従ってケンとジョーはミサイルを巡って対立しない)

「というわけで、相違点満載だ」

「それなのに、良い映画なの?」

「そうだ」

「なんで?」

「5人組の戦士がバトルスーツを身にまとってアクションする。5人の構成と性格付けはかなり旧ガッチャマンを踏襲した上で現代風にアップデートされている」

「たとえば?」

「メンバーに子供がいるが、役割はハッキングになる」

「腕力が低くても何とかなる役割だね」

「それにね。凄く暗い話だけど、実は旧ガッチャマンも暗い話だよ」

「では君がそれでも良いと思う根拠はなんだい?」

「結局のところ、この映画は骨を残して肉付けを現代風にやり直しているのだよ。その肉付けは必ずしも間違って無い」

「どんな肉付け?」

「最初は中野から新宿に掛けてアクションが続くわけだが、現代とほとんど変わらない近未来が出てくる映像なので、あまり荒唐無稽なことはできない。だから荒唐無稽すぎる竜巻ファイターや火の鳥や合体は行わない。三日月珊瑚礁基地の水中から発進するゴッドフェニックスも描かれない。妥当なバランスだ。それよりも、実在のビルを破壊しつつ進むギャラクターの侵略メカの方が見どころだろう」

「そうか。じゃあ、君がいちばん良かったところを教えてくれよ」

「死ぬときはみんな一緒だとケンが言って、ジュンが嬉しそうなところ」

「……」

「結局さ。この映画って、5人が良いチームになるまでの話を描いているのであって、最終的に中二病的な物語は遠景に引いていく。だから、それほどの不満は残らないよ」

「それだけ?」

「ジュンが可愛かったらOKさ」

「そこかよ!」

オマケ §

「それで、なぜ悪評が立っているのだと思う?」

「しゅばーしゅばしゅばしゅばー、うなーるえんじーん♪」

「は?」

「という脳天気な主題歌で始まるアニメのような世界を期待した人たちは思いっきり裏切られると思う。でも当たり前だ。今どきの映画館の客の多くはそんな昔のガッチャマンを知らない世代だ」

「今の観客に向けて作られるわけだね」

オマケ2 §

「実はさ、この映画のギャラクターって悪なのかどうか実は良く分からない」

「えっ?」

「ギャラクターとは進化した新人類で、それを認めない旧人類と戦ってるだけとも言える」

「ガッチャマンは旧人類側の戦士?」

「厳密には新人類側なのに石の力で旧人類側にいるともいえる」

オマケ3 §

「それにしても、南部博士は南部博士にしか見えない。あれは見事だ」

「えー」

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感想・映画「ガッチャマン」【ネタバレ注意】

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「実は宇宙戦艦ヤマト上映初日に、ヤマトを見ないでガッチャマンを見るという希有な経験ができた」

「なんでだよ。ヤマト見なくて良いのかよ。気にならないのかよ」

「ヤマトは前夜祭で見ているので」

「それだけかよ」

「実はね。この日は映画を見る予定なんかなかったの。でもね、とても複雑な経緯でガッチャマンの券を余らせてしまった人がいてね。その人から有り難く頂いて見ることができた。ありがとう」

「つまり、自分で見たかった場所でも時間でもないが、ガッチャマンを見たってこと?」

「間違ってはいけない。不本意なのは場所と時間だけで、ガッチャマンそのものは是非見ようと思っていたからだ。だからチケットが無駄になる状況は避けたいと思った」

「なぜ見たいの?」

「世間の悪評が凄いからだ。デビルマン以下だとか、それよりは悪くない(どちらにしても評価は低い)とか、パシフィックリムを見ろとか、そんなのが多く目に入った」

「悪評が凄いのに見たいの?」

「実は悪評が凄い映画はダメじゃないことが多いという経験則があるので気になった」

「は?」

「悪評が凄い映画はダメじゃないことが多い。これが自分の経験則」

「じゃあ、なんで悪評が立つの?」

「いじめと同じで、目立つからなのだろう」

「ひでえ。いじめかよ」

「実際、映画をかなり見ている映画通の知り合いがデビルマンはそんなに悪くなかったと言っていたしね。自分はデビルマンを見ていないが、信頼はしている人だ」

「なるほど。だからガッチャマンも見たくなったわけだね?」

「ちなみに、子供の頃はアニメのガッチャマンを見ていたし、おはよう忍者隊ガッチャマンも見たことがあって面白かった。見ない理由はこれといって無い」

「ふーん」

感想 §

「それで中身はどうだったの?」

「中身は中二病ってのを割り引けば、別にちゃんとした良い映画だったよ」

「中二病は割り引いていいの?」

「それを割り引かないとかなり多くの映画が欠陥品になる」

「ひ~」

「要するに5人の選ばれた人間がギャラクターと戦う。乗りこむメカはゴッドフェニックスだ。武器はバードミサイルだ」

「じゃあ、設定に忠実なの?」

「いいや」

  • ベルクカッツェは雌雄同体ではない
  • ゴッドフェニックスは5機合体しない (従ってメカのG1号からG4号も存在しない)
  • 竜巻ファイターはやらない
  • バードゴーで変身しない
  • 科学忍法火の鳥は、火だるまになりながら脱出する行為でしかない (そんな科学忍法は存在しない)
  • ガッチャマンは5人ではない (他の国に別の同様の人間がいる。ジョーも突然他国からやってくる)
  • 基地は三日月珊瑚礁の下にはない
  • バードミサイルを撃つために南部博士の許可は要らない (従ってケンとジョーはミサイルを巡って対立しない)

「というわけで、相違点満載だ」

「それなのに、良い映画なの?」

「そうだ」

「なんで?」

「5人組の戦士がバトルスーツを身にまとってアクションする。5人の構成と性格付けはかなり旧ガッチャマンを踏襲した上で現代風にアップデートされている」

「たとえば?」

「メンバーに子供がいるが、役割はハッキングになる」

「腕力が低くても何とかなる役割だね」

「それにね。凄く暗い話だけど、実は旧ガッチャマンも暗い話だよ」

「では君がそれでも良いと思う根拠はなんだい?」

「結局のところ、この映画は骨を残して肉付けを現代風にやり直しているのだよ。その肉付けは必ずしも間違って無い」

「どんな肉付け?」

「最初は中野から新宿に掛けてアクションが続くわけだが、現代とほとんど変わらない近未来が出てくる映像なので、あまり荒唐無稽なことはできない。だから荒唐無稽すぎる竜巻ファイターや火の鳥や合体は行わない。三日月珊瑚礁基地の水中から発進するゴッドフェニックスも描かれない。妥当なバランスだ。それよりも、実在のビルを破壊しつつ進むギャラクターの侵略メカの方が見どころだろう」

「そうか。じゃあ、君がいちばん良かったところを教えてくれよ」

「死ぬときはみんな一緒だとケンが言って、ジュンが嬉しそうなところ」

「……」

「結局さ。この映画って、5人が良いチームになるまでの話を描いているのであって、最終的に中二病的な物語は遠景に引いていく。だから、それほどの不満は残らないよ」

「それだけ?」

「ジュンが可愛かったらOKさ」

「そこかよ!」

オマケ §

「それで、なぜ悪評が立っているのだと思う?」

「しゅばーしゅばしゅばしゅばー、うなーるえんじーん♪」

「は?」

「という脳天気な主題歌で始まるアニメのような世界を期待した人たちは思いっきり裏切られると思う。でも当たり前だ。今どきの映画館の客の多くはそんな昔のガッチャマンを知らない世代だ」

「今の観客に向けて作られるわけだね」

オマケ2 §

「実はさ、この映画のギャラクターって悪なのかどうか実は良く分からない」

「えっ?」

「ギャラクターとは進化した新人類で、それを認めない旧人類と戦ってるだけとも言える」

「ガッチャマンは旧人類側の戦士?」

「厳密には新人類側なのに石の力で旧人類側にいるともいえる」

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