「ヤマト公開初日には、ヤマトモデラーが集まった宴会に参加して午前中から一緒にビールを飲んだ」
「それで?」
「ヤマトモデラーは、普通のヤマトファンとはまた少し違う人種だなと思った」
「それが本題?」
「いや」
- つまみはガミラス海産物 (実は店も海産物の店だった)
- でも自分は緑の宇宙戦艦ヤマトを持って行った
- 机上にコンロが置いてある居酒屋だったので、シュルツ艦が炙らせそうになった。シュルツ大佐と共に! (違
- 実は隣の席にいた集団も第七章から流れたと思われるヤマトファン集団だった
「それで?」
「この一覧の流れで1つ分かったことがある」
「緑の宇宙戦艦ヤマトを気にしている人が多い。実は隣の席の集団にその場にあった模型をいろいろ見せたのだが、『緑の宇宙戦艦ヤマトの人』と自分が名指しされてしまった。けっこう、見ず知らずの人が自分のことを『緑の宇宙戦艦ヤマトの人』として意識しているらしい。不思議な話だが、インパクトがあるようだ」
「なぜだと思う?」
「実はね。緑に塗った戦艦大和は珍しくない。そういう作例を堂々と掲載している戦艦大和のムック本も見たことがある。実際には緑ではないらしいのだけどね」
「じゃあ、なんで宇宙戦艦ヤマトになると状況が違うわけ?」
「うん、そこだ」
「そこがどうした」
「だからさ。戦艦大和と宇宙戦艦ヤマトはつながっているという認識は必ずしも正しくない」
「えっ? なんで?」
「宇宙戦艦ヤマトが最初からあった世代は、戦艦大和に興味があるとは限らない」
「なるほど」
「結局さ。その断絶さが分かった。戦艦大和の世界なら艦底緑はかなりありふれていて、食玩の既製品にすら存在するわけだ」
「ショックガン?」
「食玩だっ!」
「でも、ヤマト世界になると、緑という可能性は認識されていないのだね?」
「だからさ。『ベテラン艦船モデラーが作ったのかと思った』という感想も出てくるわけだ。ヤマトモデラーの発想ではない」
「でも、ベテラン艦船モデラーなら普通に発想する範囲内なのだね?」
「そういうことになる。何の飛躍も無い」
オマケ §
「模型で無くていいなら、自分よりも先に艦底を緑にした事例を見つけたぞ」
「ヤマトの下半分が緑だ……。でも何かが違う」
「でもね。緑色の艦底説は、2007年の当時からあったことは確認できる」
「ネタにされているわけだね」
「でも、なんで空母が緑なの?」
「迷彩だ。旧日本海軍の緑の空母は珍しくないぞ」
「緑の空母で真珠湾攻撃したのは見たこと無いよ」
「大戦後期の迷彩らしい。良くは知らないがな」