「第七章で一番いいのは、やはり……」
「水着!」
「じゃなくて」
「えー」
「水着なんて、他のアニメで山ほど見られるだろう。実写でも」
「君は違うの?」
「やっぱり総統府からの波動砲の一撃と、それを下から見ているヒスとヒルデ。ここがいちばん良いと思うよ」
「どこがいいんだい?」
「演出も映像も良い。でも象徴的な意味合いも良い」
「何を象徴しているの?」
「ヒルデはヤマトが太陽系にいるときから既に登場している。ヒスもだ。しかし、ヒルデは父がヤマトと戦ったことを除けば凄く普通のガミラス2等市民なのだ。」
「それで?」
「最も無能と見みられたガミラス高官の1等市民が彼女を抱いて、波動砲を見ている。ここで、差別は乗り越えられると言うことが分かるし、実はヒスは差別意識を乗り越えたのだとも言える。差別意識さえ乗り越えられれば、ガミラスはもっと良い国になる」
「あそこはヒスとヒルデだから意味があるってことだね」
「タランとメルダじゃダメだってことだ」