「あまりにも近すぎて、あまり気にしていなかった芦花公園が気になる。今日は行ってきたよ」
「それで?」
「実は、じっくり見ていると川の流路が見えてきた」
「それに意味があるの?」
「ある。みみずのたはごとの記述が突然意味を持ってきた」
「どういうこと?」
「川がすぐ目の前にあったはず。それで流路がある程度確定できる。家は残っているからね」
「なるほど」
「しかも、ここは水源では無いことも分かる。だから、どこから流れ込んできているのかも考えることができる」
「分かったのかい?」
「それは良く分からない。というかついでに追跡した通路はまた別物だったらしい。なかなか奧が深い。しかも品川用水も関わりそうだ」
「盛り沢山だね」
「まだ結論には遠い。更なる検討を要する」