「おおっ! 1/1000 国連宇宙海軍 連合宇宙艦隊セット2を買って良かった」
「なんだよ」
「とりあえず、ムラサメ級を一隻だけパチパチ組んだ。色も塗ってないしデカールも貼ってないけどね」
「感想は?」
「部品を分割しすぎて隙間が出来やすい」
「そこかよっ!」
「そうだった。ここで言いたいのはそこじゃない」
「なに?」
「組んでいる時に分かった。古い時代の軍艦っぽいラインがムラサメ級には隠されていた」
「どこ?」
「船体後部の下の方」
「その古い時代の軍艦って何?」
「第2次大戦より古い。厳密には分からないが、日清日露戦争ぐらいと思えばいいかな」
「それで?」
「そう思って見ると他にも記号が」
「どこに?」
「ムラサメ級の主砲は連装が三基。うち一基は下面にあって関係無いとすると連装が二基。ブリッジの前と後」
「それが何?」
「連装主砲が艦の前後に一基ずつ。この配置は日露戦争前後の軍艦の標準的な主砲の配置なのだよ。三笠なんかも同じ。こういう配置の軍艦は多かった」
「じゃあ、三笠なの?」
「いや。むしろ、出雲型装甲巡洋艦ではないかと思った」
「なんで?」
「2199はイズモ計画ってのがあって、天岩戸が開いちゃうから」
「イズモ計画かよ!」
「そう思って、WikiPediaの図面を見ているとね。艦首の垂直にそそり立ったラインと突き出た艦首が出雲型装甲巡洋艦に似ている」
「突き出た艦首って?」
「ラム(衝角)だよラム」
「アルカディア号の先頭に出てくるアレ?」
「そうだっちゃ。ラジェンドラ号じゃないっちゃ」
「でもさ。煙突は3本もないし似てないところも多いよ」
「だからね。ムラサメ級は表面的には沖田艦と古代守艦の中間ぐらいの宇宙艦としてデザインされているわけ。そして、ブリッジの上には前から見ると鳥居。それが表面的なムラサメ級の特徴。しかし、実は裏に別の特徴が隠されていたわけ。いや、鳥居も隠されたデザインの一部かな」
「それってどういうこと?」
「本当かどうかは知らないけれど、デザインの中にデザインした人からのメッセージが仕込んであったのだよ」
「えー」
「もしかしたら、デザインした人がこっそり『うふっ。気付いてくれた?』と笑っているところかもしれない」
「もし違っていたら?」
「『残念。そうじゃないんだよ』と笑っているところかもしれない」
「どっちにしても笑うのか!」
解釈 §
「もし、ムラサメ級が装甲巡洋艦だとすると、何が言えるわけ?」
「日本艦隊は日露戦争当時の水準の兵器で科学兵器の国ドイツと戦ったが負けた。試製の酸素魚雷を当てない限り奴等には勝てない」
「それで?」
「敗北寸前に日本に大和が完成した。世界最大の大和があれば、ビスマルクにも勝てる」
「それがヤマト2199の闇のストーリーなんだね?」
「そうだ。いくら霧島が頑張ってもダメ。もともと巡洋戦艦として作られたロートルだ。霧島ではビスマルクに勝てない。そもそも、霧島はポスト日露戦争の戦艦だ。第1次大戦勃発以前に起工している」
オマケ §
「装甲巡洋艦ってそもそもなに?」
「『装甲も装甲冗談がお好きで、がははは』と言っては穴に落とされる巡洋艦」
「嘘つけ!」
「デスラー装甲万歳!」