「第七章BDが到着した」
「目の前にあるんだね?」
「そうだ。ある」
「中身は?」
「まだ再生してない」
「なんでだよ」
「昨夜は、もう来ないと思って零戦黒雲一家を再生開始したあとで佐川が持ってきたので、間に合わなかったのだ」
「なんでだよ。ヤマト優先じゃないのかよ」
「いや、いきなり生P2V出てきて最高の映画だし、最後の方には生ガトー級も出てくるし」
「零戦黒雲一家も見たかったわけだ」
「そもそも、こっちもヤマト関連。さらば宇宙戦艦ヤマトに結末が似ていると噂されているから見たわけだ。舛田利雄監督作品」
「そりゃ、そっちも目が離せない」
オマケ §
「アニメも映画も見るまで分からない。だから、見ない段階での足切りは本当は適切な振る舞いではない」
「でも、君は萌えだとまたいで通るよ」
「映画だって見てない映画は多いよ」
「なんで?」
「金も時間も有限だからね。適切ではないと分かっていても、そうならざるを得ない」
「ふーん」
「だから、ガイストクラッシャーがお気に入りだと言っても本当にそれが最も気に入るアニメかどうかは分からない」
「そもそも、ガイストクラッシャーは通じないと思うよ」
「うん。たぶん、主流派のオタクは自分が見るものじゃないと思って頭から無視していて、そもそも何を言っているのかすら通じない。そのことはとっくに分かっているよ」
「分かっていて何で名前を出す」
「話の流れとして一例でな」
「それだけかよ」
「それだけだ」
オマケ2 §
「最近見る映画が古くなってないか?」
「映画を見ていない時期は多いし、そもそも見ていない映画も多い。午前10時の映画祭でいいと思えば、旧作レンタルでもいいわけだ。単純に娯楽と考えるなら、見たことが無い旧作を安くレンタルした方が楽しめる」
「でも、サプライズが無いよ」
「それがあるんだな」
「えっ?」
「けっこう、世間の評判と違う映画は多い」