「2001年の映画だろ。なんで見たんだよ」
「GANTZのときにね。やはり川井憲次音楽は良いものだと思った。音楽の使い方もいい。なので、監督:佐藤信介、音楽:川井憲次という映画があることを知って、いつか見ようと思ってメモに追加していた。そのメモがそのままTSUYATA DISCASの定額リストに入ったので、放って置いたら届いたというわけだ」
「それで君の目論見は満たされた」
「ああ、素晴らしい音楽世界だった。映像も悪くない。異世界の描き方も上手い」
「どこがどう上手いの?」
「現実では無い異世界の日本を描くわけだが、全部変えないでツボだけ異質に作ってある。ああ、ここは違う世界だという気がする。見慣れたものがたとえ含まれていてもね」
「なるほど」
「ストーリー的にも悪くない」
「どこが?」
「暗殺集団から女が1人逃げて、常識的に考えてそれでは勝てない。常識的に考えて勝てない雰囲気をちゃんと出している。しかも、最終的に主人公の相手役も死んでいるわけで、勝ったとは到底言えない内容」
「それで君はいいわけ? 納得した? 満足した?」
「いいぞ。それの方が納得するよ」
「それで、最も驚いたのは何?」
「再生したらすぐに樋口真嗣というお名前がどーんと出たこと」
「えーっ!」
「この映画に関して言えば、切っ掛けはGANTZと川井憲次であって、ヤマトは一切関係無かった。なのに、結局ヤマト2199のスタッフの名前を見るのはちょっと予想外の驚きだった」
「わはははは。でも映画の本質とは関係無い」
「そうだ関係無い」