最初に結論(ヤマトファン向けに) §
「結論をくれよ」
「直接ヤマトと関係無いページの方が多いが、ヤマト関連の情報も総量としてはけっこうある。空中戦艦大和関連も一種のヤマト関連とすればかなりの割合で関係がある」
「つまり?」
「熱心なヤマトファンなら買って絶対損は無い」
「たとえば?」
「2199では部分的に出てきただけの『つくば/しらとり』がでかでかと載ってるよ」
「へー」
「デスラーパレスの初期稿とか画面からは絶対に見られないし」
「それだけ?」
「まさか。2520と呼ばれる前のヤマトの模型の写真もあるぞ」
全般的に §
「凄い情報量だ。特にさりげないページの隅のビジュアルに遊び心があったりするから流せない」
「一応見たんだね?」
「ページはめくった。でも情報量を受け取ったとはまだ到底言えない」
「飛ぶ理由の連載は見ているんだろう?」
「連載を見ていることは買わなくていい理由にならない。というか連載を見ていても驚かされる要素が多い」
デスラーの紋章 §
「文字の下ではあるが、デスラーの紋章がじっくり見られるのはいいな」
「劇場でもデスラーそっちのけで背景の模様見てた人が来たよ」
空中戦艦大和 §
「摩耶sも載っていたりして、雑紙で見たことは全部じゃないことが良く分かる」
「ついに摩耶sがお目見えなんだね」
「それから空中戦艦大和の前部甲板に埋まっているものの正体が今なら分かるぞ!」
「うひ~」
ヴァンシップ §
「ハセガワのヴァンシップ関係の絵も収録されているのだが、あくまで模型としての収録では無く、いつも通りの勘違いした解説付きで入っているのがクールだね」
「そこがクールなのか!」
マーラーグスタフ §
「植物や建物を背負ったロボは、まあいいかなという気になった」
「なんで?」
「たぶんね、大きくて強い『僕』という中二病ビジョンではないから」
「建物がスケールの基準になるから、『僕』のサイズはロボよりずっと小さいことが暴露されてしまうわけだね」
「そう。あくまで不思議な他者になる。つまりガンダムと同じ場所では無く、大魔神と同じ場所に行ける」
ZZが見えた §
「86年のヤマトイラスト。特に艦首がZZガンダムに見えた」
「ヤマトイラストだろ」
「でもZZが見えた」
「ひぇ~」
ギャラクティカ §
「凄い。ちゃんと、ギャラクティカのページがあった」
「すばらしい?」
「うんうん。ペガサスもでかでかと載っているしね」
まとまらないまとめ §
「最近美術館行ってないからストレス」
「えー」
「……という不満をぶつけて見たような気がする。自分としては」
「どちらかといえば、君には美術書なんだね」
「そう思えば、けして高くはない」
「他には?」
「なんでこれをやってるのが自分ではないのだろう……と思ったけれど、よく考えると自分には無理なので自分がやれないのは当たり前」
「ひでえ結論だ。頑張る気は無いのかよ」
「無いな」
「なぜ?」
「納得したから。納得したものには何かを付け加える衝動は起きない」
「じゃあ、この本はこれでいいわけ?」
「十分に楽しいし、魅力があるし、発見もある。完成度も高い。これなら、『これ良い本だから見てみろよ』と自信を持って友達に見せられる。オタクに見せて良い本かは分からないけどな」
「誰かに見せる気?」
「S君あたりに見せようか」
オマケ §
「キャタピラ走行したり、艦首にロボが付いていたりするヤマトのイメージは合体巨艦に近いな」
「うそー」
「100円のタイガーマシンは子供頃に持っていたが、しっかりキャタピラは付いていたぞ」
「ひ~」
「ブリッジがロボのヤマトはイヤ。だけど、艦首にフィギュアヘッド風にロボが付いていたら、まあいいかなという気になる」
「なんで?」
「船の舳先には人の形をしたものがいてもいいのだ。帆船がOKじゃないとピンと来ないかもしれないが」