「刀太が九朗丸の裸を覗いた。ナイスだ」
「そこがポイントかよ」
「今回のストーリーは、ある意味でインターミッション。修業して強くなると言う話で、実は本当に盛り上がるような展開では無い。むしろ、重力剣というおそらく作中で重要な位置づけになるであろうアイテムの効果説明の話だろう」
「じゃあさ。つまんない話ってこと?」
「実はそうでもないんだよ」
「どういう意味?」
「大きな盛り上がりポイントを欠いた構成なのだが、全般的に面白く話が転がっていて飽きない。楽しい。ストーリー構成が上手いね」
扉絵 §
「扉絵が面白い」
「どう面白いの?」
「スカートの中を見た者は殺すというのだが。スカートの中を見せている絵なのだ。そして、スパッツなので下着を見ている訳では無い」
「つまり、さほど目くじらを立てるようなことでは無いにも関わらず、事前に回避できない状況で殺されるわけだね」
「そうだ。しかし、実際には殺されない。コミックのキャラは読者を殺せないからだ」
「殺せないのに殺すと言っているのだね」
「ある意味で矛盾の塊で面白い」