「ヒルデと新見の出番はもしかしたら当初の予定よりも増えているかも知れない」
「なんで?」
「人気が出たから」
「分かった。逆に人気が予想ほど伸びなかった岬の出番は減っている可能性があるのだね」
「だからさ。ただのシュルツの娘なんてシュルツへのビデオレターで終わっていたかも知れないし、反乱に荷担した新見なんて、そのまま許されずエアロック送りだったかも知れないわけだ」
新見物語1 §
「新見君、君が戻るべき場所は営倉ではないはずだ」
「艦長!」
「そっちじゃない。こっちだ」
「え?」
「そのエアロックだよ」
「ひ~。沖田艦長の鬼!」
「反乱は死罪と決まっておる」
新見物語2 §
カロリーメイトを持った真田が外を見る。
すると新見の幽霊が。
新見物語III §
「古代君、本を読んでいたら相原君が外に!」
「それはエアロック送りになった新見だから見間違いだ」
「なあんだ。そうだったの。ところで、古代君、寄っていかない?」
「スケスケネグリジェで挑発すると襲っちゃうぞ」
「襲って襲って」
「いいとも」
新見物語26 §
「古代、おまえなのか!」
「真田……」
「新見君ならいないぞ」
「なぜだ」
「エアロック送りされて死刑になった」
コスモリバースが発動して新見復活。
新見物語完結編 §
「進。済まない。許してくれ」
「兄さん!」
「森雪を復活してやることはもうできないんだ。コスモリバースは新見のために使ってしまったので」
オマケ §
「うろ覚えの記憶で言うと正確にはこうだな」
「うろ覚えなのか正確なのかはっきりしろ!」
「守、愛してるわ、守」
「スターシャ」
「兄さん!」
「許してくれ、進」
オマケ2 §
「コスモリバースに対抗してコスモバースを考えた」
「どうするんだよ」
「まず、交響組曲の2曲目を再生する」
「それはコスモバースじゃなくて、誕生(バース)」
オマケIII §
「コスモバースを発動すると」
「発動すると?」
「新しい生命が産まれる」
「どこに?」
「スターシャのお腹に」
「ひ~」
オマケクラッシャー §
「ガイストクラッシャーを見ていて思ったのだが、部分的にはヤマト2199に優越する部分がある」
「どこに?」
「女性キャラクターの描き方」
「もっと具体的に言うと?」
「ヤマト2199の女性キャラクターは、地球を救うために999人だけ選抜されたクルーというには誰も幼すぎる。年齢設定以上に幼い」
「ガイストクラッシャーは違うわけ?」
「もっと年齢設定が低いのに、もっと大人に見えるし、キャラクターとして人間らしい」
「他のヤマトは?」
「復活篇もSBヤマトも女性の描写で劣るわけではないよ。2199だけの弱点だ」
「新見ですら幼いの?」
「幼い。いろいろな点で」
「ヤマトのクルーだけ?」
「実はヒルデも幼い。あの場所にいるにしては幼すぎる」
「ヒスが抱いてるヒルデは好きじゃないの?」
「あれはヒスの物語としては良いが、ヒルデに物語は無い」
「なんで2199は女性が弱いの? 理由は?」
「萌えの影響だろう。萌えというジャンルは女性を描けない。萌えの常識が入り込んだ時点で作品に隙が自動的にできてしまう」
「復活篇もSBヤマトは萌えの影響圏外にあったわけだね」
「しかし、2199は影響圏内にあったようだ」
「じゃあ、悪いのは2199ではなく萌え?」
「さあな。おいらは知らないよ」
「それで君の考えは?」
「結局生身の女性を意識できたのは第24話の第3艦橋で男って馬鹿というシーンのみ」
「それだけ?」
「いや、2199は終わっていない。見守りたいのは、2199の劇場版でそこが補強されるかだな」